パルシステム連合会とグループ10生協が支援する一般財団法人パルシステム若者応援基金は、2024年度、新たに23名を対象に給付型奨学金制度による奨学金給付を開始することを発表した。

なお、奨学生数はのべ67名となったとしている。

パルシステム

新たに給付対象となる23名は、パルシステムの活動エリアを中心とする地域で生活を送る大学(短大含む)や専門学校に通う人々だという。それぞれ経済的貧困にくわえDVやヤングケアラーといった問題に直面し、支援を必要としているとのことだ。

パルシステムの奨学金制度は、対象の学生に対し毎月4万円の奨学金を給付するほか、生活相談をはじめ精神的にも学生生活をサポートする「伴走型支援」が特徴となっており、農業やボランティアなどの社会体験プログラムも用意し、学業以外の経験を重ねる機会も提供。

なお募金の一部は、伴走支援する14団体の活動費としても活用されるとしている。

資金は、利用者である組合員からの募金によってまかなわれており、2023年度は5,657万1,315円が寄せられ、募金額は総額で1億4,820万6,777円となったとのことだ。

■パルシステムの給付型奨学金制度

2019年度に給付型奨学金制度を創設、2年間のモデル事業を経て2021年度から本格運用を開始。2023年12月より「一般財団法人パルシステム若者応援基金」にて、制度の管理・運営を実施。

※募金は、パルシステムグループ10生協(12都県)への加入者のほか、個人や企業からの寄付も受け付けている。