働く女性向けウェブメディア『日経クロスウーマン』(日経BP)は、2024年版「共働き子育てしやすい企業ランキング」を発表した。
■2024年版「共働き子育てしやすい企業ランキング」上位5企業
順位:企業名(得点)
1:パソナグループ(173.7)
2:SOMPOひまわり生命保険(166.7)
3:アフラック生命保険(161.7)
4:資生堂(152.0)
5:EPNextS(151.0)
1位はパソナグループ。総合職に占める女性比率や、男性育休の取得率が高く、子育て中の社員へのサポートも手厚かった点が評価された。2位のSOMPOひまわり生命保険は年間所定外労働時間の短さや、女性の総合職比率の高さが順位を押し上げた。
主な評価項目は以下の通り。
・男性社員の育休取得率や取得期間がともに十分か
・保活やシッターの手配など、子育て中の社員をサポートする仕組みが整っているか
・過去3年間で、育休復帰後に昇進・昇格した女性社員がいるか
・過去3年間で、管理職になった後に育児休業を取得した男性社員がいるか
・育休を取得する社員に対し、目標設定やキャリアプランについて面談を実施しているか
・総合職比率に男女差はないか
・平均勤続年数に男女差はないか
・役員や管理職への登用に男女差はないか
・有給休暇の取得率は十分か
・男女の賃金格差解消に向けて、どのように取り組んでいるか
・残業時間の削減に向けて、どのように取り組んでいるか
「男性社員の育休取得率や取得期間がともに十分か」「保活やシッターの手配など、子育て中の社員をサポートする仕組みが整っているか」など、26項目を130点満点で集計し、200点に換算。同ランキングの審査員3人(法政大学キャリアデザイン学部教授の坂爪洋美氏、日本ギャップ解決研究所所長の塚越学氏、育休後コンサルタントの山口理栄氏)が、1人10点を評価する企業に振り分けてランキング化した。
従来のランキングでは正社員の女性比率などを採点対象としてきたが、24年版は正社員の中でも、特に「総合職」の女性比率に注目したという。また、23年に引き続き男性育休の取得推進状況に着目し、取得率や取得期間の長さの項目などは配点を高めに設定。取得率が低い企業については減点も行ったとのことだ。
【調査概要】
月刊誌「日経WOMAN」(日経BP)と日本経済新聞社グループの「日経ウーマノミクス・プロジェクト」が「企業の女性活躍度調査」を実施。2024年1月~2月中旬に上場企業など国内有力企業を対象に日経BPコンサルティングが4400社に調査票を郵送し、479社から得た回答を基に、日経クロスウーマンが独自の指標でランキングを作成。
<参考>
日経クロスウーマン「2024年版『共働き子育てしやすい企業ランキング』」