日鉄興和不動産は、神奈川県厚木市に同社が展開する物流施設「LOGIFRONT」シリーズ第10弾(首都圏第5弾)となる、BOX型物流施設「LOGIFRONT厚木」を竣工したことを発表した。

BOX型物流施設「LOGIFRONT厚木」

同施設は、神奈川県厚木市・愛甲郡愛川町に跨る「神奈川県内陸工業団地」のほぼ中央部に位置。

アクセス面では、首都圏中央連絡自動車道「相模原愛川」ICから約2.8キロに位置し、厚木市内、相模原市内への配送はもとより東名高速自動車道、中央高速自動車道の利用により、広域物流拠点立地としても優位性を備えている。

加えて、3キロ圏内に住宅エリアが広がり、雇用面でも優位な物流拠点としてのポテンシャルを有しているとのことだ。

地図

同施設は、南東角の整形地にある地上5階建てBOX型施設。車両出入口を2カ所に設け、大型車両と通勤者・自転車・一般車の動線を分離し、安全性に配慮した動線となっている。

敷地内にはトラックバース12台、トラック駐車場15台、一般車駐車場55台のほか、屋根付ミニバイク置場・自転車置場も備え、多様なアクセスに対応。倉庫部は柱スパン約11メートル・梁下天井有効高5.5メートルを確保。1~4階はブレースを配置していないため自由度の高いレイアウトが可能だという。

また、床荷重1.5トン/平方メートルを確保しており、汎用性の高い仕様に。そのほか休憩室や喫煙室、ドライバー専用トイレなど、ワーカーのリフレッシュタイムを充実させる空間を提供するとのことだ。

倉庫・荷物用ELV・トラック駐車場

外観は断熱性・耐震性・美観に優れ、倉庫業法で定められた壁強度(2,500N/平方メートル)を有する金属断熱サンドイッチパネルを用い、シルバーとブラックシルバーのシャープなデザインとしているという。

一方、エントランスホール、給湯室、トイレなどの内観は、「厚木」の名の由来である木調のデザインをモチーフに全体をアースカラーでまとめ、落ち着いた温もりのある上質な空間を演出。

荷物用エレベーターと垂直搬送機は、それぞれ建物南北に2機配置。ドッグレベラーも2機標準装備しており区画分割対応(2分割)も想定した計画となっている。

また、エントランスにはオートロック付きオートドアとカメラ付きインターホンを配備し、セキュリティも充実。全館LED照明をはじめ、人感センサー付き照明や節水型衛生器具などを随所に採用し、環境・省エネに配慮。

さらに、テナントの業務形態や施設レイアウトに応じて、監視カメラやセキュリティ機器をレイアウトすることも可能とのことだ。

【左】エントランスホール【右】全館LED照明

■「LOGIFRONT厚木」概要

名称:LOGIFRONT厚木
所在地:神奈川県厚木市上依知字上ノ原3025番
交通:首都圏中央連絡自動車道「相模原愛川」IC約2.8キロ
敷地面積:9,909平方メートル(約2,997坪)
延床面積:20,256平方メートル(約6,127坪)
構造・階数:S造一部RC造・地上5階建・BOX型
設計・施工:大末建設
監修:フクダ・アンド・パートナーズ
スケジュール:2023年2月着工、2024年3月末竣工