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フリー(以下、freee)は、個人事業主8,462人を対象に、確定申告に関する調査を実施し、結果を公表した。
■4割以上が「経理作業を行うのは確定申告直前のみ」と回答する一方、コツコツ派も同程度存在
経理作業の頻度について聞いたところ、「確定申告直前だけ」と回答した人が約4割いる一方で、「毎日」または「毎月」と回答した人も約4割いる結果となり、どちらも同程度存在することがわかった。
■約2割は確定申告に20時間以上かかったと回答、経理の頻度が高いほど確定申告の作業時間は少ない傾向
今年に入って確定申告にかかった作業時間について聞いたところ、2割の人が「20時間以上」と回答し。
なお、毎日または毎月経理作業をする「コツコツ派」と確定申告直前だけ作業する「ギリギリ派」で確定申告にかかった頻度を比較すると、「コツコツ派」の約半数が確定申告を5時間未満で終えているのに対し、「ギリギリ派」は半数超が10時間以上かかっていることが判明。
また、20時間以上かかったと回答した割合では、「ギリギリ派」が「コツコツ派」の約2倍となっており、経理作業の頻度が高いほど確定申告にかかった時間も少ない傾向が見られた。
■年収の高い人ほど経理作業の頻度が高い?
今回のアンケートで聞いた「年収帯(額面)」別に「経理作業の頻度」を見ると、年収の高い人ほど経理作業の頻度が高いという傾向も見られた。
年収の高い人ほど、経理が必要な取引が発生する頻度等が高く、また、それによって普段から事業の経理状況を適切に把握できている可能性があると同社は考察している。
アンケートの自由回答でも、定期的に経理作業をする人からは「経理作業によって事業計画との差分を見ている」といった回答が得られたとのことだ。
■経理作業の頻度が高い人の多くが「確定申告に苦労を感じない」と回答
さらに、経理作業の頻度別に「確定申告の苦労度合い」についても見てみると、経理作業の頻度が高いほど「(確定申告に)苦労しなかった」という結果に。
毎日もしくは毎月経理作業をしている人の45.6%が、「全く苦労しなかった」、または「苦労しなかった」と回答している。
■「帳簿が合わない」、「引っ越しと重なりバタバタ」・・・確定申告にまつわる苦労と後悔の声
確定申告の頻度が少ない(半年に1回以下)と回答した人に、具体的な確定申告で苦労したエピソードについても聞いてみた結果、「銀行残高と帳簿が合わず、確認に時間がかかった」という声や「毎日の帳簿付けをサボった結果、経費を数万円分申告漏れした」等の回答が集まったとのことだ。
<参考>
フリー(freee)『確定申告に関する調査「あなたの”確定申告バナシ”をお聞かせください」』