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アイ・エヌ・ジーは、渋谷トレンドリサーチ・サントリー食品インターナショナルと共同で、「飲料・ミネラルウォーターに関する調査」を実施し、その結果を公表した。
■Z世代の約5割が好きな飲み物のジャンルはミネラルウォーターを選択
1位:ミネラルウォーター(46.0%)
2位:お茶(21.8%)
3位:スポーツドリンク(11.0%)
4位:炭酸飲料(7.2%)
5位:果汁飲料(6.6%)
好きな飲み物のジャンルについて調査を行ったところ、1位はお茶やジュースを抑え、味わいの差が感じにくい「ミネラルウォーター」がランクイン。
中でも約7割の人がミネラルウォーターをメインの飲料として飲用しており、ミネラルウォーターのみを飲んでいる学生は、24.6%ということが分かった。
■ミネラルウォーターの飲料頻度は週に1回以上が最多。飲用頻度が多い人ほど1日に飲む量・購入サイズは大きい
ミネラルウォーターの飲用頻度は週1回以上が最も多く、週5回以上飲む水好きの学生も約2割いる結果に。
▼調査対象者全体と週5回以上飲む水好きの学生での比較
1日の飲用量でみると全体の74.2%が1L未満と回答し、購入サイズも89.4%の人が500~600mlのサイズを購入していると回答。
また、週5回以上ミネラルウォーターを飲用している人は1L以上を飲む人が全体に比べ約20ポイント増加しており、購入サイズも2Lを購入している人が増える結果に。
最近は「ちびだら」という小容量を長くちびちびと飲む言葉をよく聞くが、ミネラルウォーターにおいては1日の中で積極的に量を飲む学生が多くいることが伺える。
■高校生・大学生ともに以前と比べてミネラルウォーターの飲む頻度が増加
高校生は「中学生の時」と、大学生には「高校生の時」と比較してミネラルウォーターの飲む頻度の変化をきいたところ、高校生は63.2%、大学生は50%の人が「増えた」と回答。また、減った人は1割未満にとどまり、ミネラルウォーターの摂取量は増えている傾向がみられた。
理由としては、嗜好の変化や今の自分にちょうど良く、おいしいと感じている声や安心安全を求めてミネラルウォーターを購入するようになったという声があがった。
また、「肌荒れを治したくて飲むのが増えた」(高1・男子)、「ダイエットを始め、甘い飲み物を控えるようになったから」(高1・女子)などの美容・健康を考えてミネラルウォーターを飲むようになったというコメントも寄せられた。
■ミネラルウォーターを選ぶポイントは価格だけではなく、味も重要。飲む頻度の高い学生は加えてメーカー(信頼)も選ぶポイントに
ミネラルウォーターを選ぶポイントでは、「価格」に加え、味わいの差が感じにくい水であるにもかかわらず「味」も大事と回答。
実際の声を聞いてみると「よく飲むからこそ口当たりのまろやかさなどが大事」(高3・女子)としっかりと判別してこだわっている様子も伺える。
また、飲む頻度の高い学生においては全体と比べ価格のスコアが下がり、おいしさ・成分・メーカー(信頼)のポイントがアップする結果に。
さらに、高校生と大学生で比較すると価格は変わらないものの、高校生は大学生よりもおいしさが約10%ほど、メーカーは約5%ほどポイントがアップした。
「安い水はちょっと信用ない。何十円とか違うから、同じ水だけど安いから成分が落ちているのかなと思う」(高1・女子)のような味がついているジュースなどとは違い、そのままの水だからこそ、安心安全を求めて大手のナショナルブランドをあえてを選ぶというコメントも寄せられた。
また、「どこで買ったのかが分かるプライベートブランドの商品は避ける」(大1・女子)といった周りの視線を気にするようなコメントもあり、SNSなどが普及し、自分がどのように見られているのか「見た目」を気にするZ世代、特に女子においては水も見た目の一部として考えていることが分かった。
【調査詳細】
グループインタビュー調査
調査テーマ:ミネラルウォーターに関する調査
調査対象:1都3県の高校生・大学生男女
対象条件:月に1回以上水を購入して飲んでいること
調査期間:2024年1月13日、1月15日
調査方法:グループインタビュー調査
サンプル数:女子高校生6名・男子高校生6名・女子大学生6名・男子大学生6名
定量調査
調査テーマ:ミネラルウォーターに関する調査
調査対象:15~24歳 男女
対象条件:月に2回以上水を購入して飲んでいること
調査期間:2024年3月4日~3月6日
調査方法:WEBアンケート調査
有効回答数:500名(高校生:250名 大学生:250名)