ザ・リッツ・カールトン大阪は、4月から10月まで順次、287室の客室および客室階の廊下を改装することを発表した。
「承継と新生」というコンセプトのもと、ヨーロピアンクラシックの上質な優雅さを持ち合わせた邸宅感を継承しつつ、現代的に洗練させた新たなデザインとの融合により、快適で心地のよい空間づくりを目指すとしている。
■改装概要
<客室階廊下ロビーから客室までの空間の連続性>
館内の足元を彩る客室階廊下のカーペットは、1階のクラシックで重厚感のある雰囲気を客室まで繋げるため、ロビー階の大理石の色を用い、館内のカーペットで多く用いられている植物をモチーフにした柄に変更。
天井には温かみのある塗装を施し、エレベーターホールには鏡を設置して空間を広く見せ、ゆったりとした空間を演出。
<客室:温かみのある自然な明かりで心地よい空間へ>
客室ベッドのヘッドボード上部に設ける装飾壁は、開業時から長年客室で愛された「花柄」をモチーフとした彫刻風のパネルを取り付け、間接照明でライトアップ。額の部分は天井と同様にモールディング加工を施し、歴史を感じさせる伝統的な貴族の邸宅を彷彿とさせる。
エグゼクティブスイートの客室入口の壁紙は、利用者を出迎える温かみのある色に。寝室の壁紙とカーペットはオフホワイトとウォームグレーのツートンカラーを取り入れ、ベッドエリアとリビングエリアの色を巧みに変えることで、空間の広がりや立体感を演出。
ベンチシートは客室のアクセントになるようボタニカルカラーの緑色に張り替え。
デスクには白色の天板を設置し、ヘッドボードミラーとともに、自然光と照明の反射を利用して明るさを増幅させるという。また、装飾壁の間接照明により客室全体に柔らかな雰囲気に。
クラブフロア(33F~35F)およびスカイビューフロア(36F、37F)の上層階客室には、ソファーベッドを設置。改装後のスーペリアルームのイメージし、ベッドとしてもくつろぐことができるとしている。
ベッドルームには、ヘッドボード横にコンセントとUSBポートを増設。クローゼットには、荷物を天板の上に置けるチェストを設置し、より利便性の高い環境を実現。
デスクやベッドのサイドテーブルなど、長年にわたり多くの人に愛されてきた趣のある家具がザ・リッツ・カールトン大阪の伝統を承継しつつ、新たなデザインが施された装飾壁などにより、現代に調和し洗練された、新たな装いとなるとのことだ。