シーアールイーは、福岡県小郡市において開発を進めていた物流施設「ロジスクエア福岡小郡」が竣工したことを発表した。
なお、「ロジスクエア福岡小郡」は、特定ユーザーのニーズに基づいた施設を開発するオーダーメイド型(ビルド・トゥ・スーツ(BTS)型)の賃貸用物流施設となっており、国内物流会社の専用センターとして2024年3月より稼働開始するとのことだ。
「ロジスクエア福岡小郡」は、九州自動車道、長崎自動車道、大分自動車道の結節点である「鳥栖」ジャンクションから東へ約5キロの「筑後小郡」インターチェンジに隣接した物流適地で、近くには主要地方道久留米筑紫野線、県道本郷基山線及び国道500号線等の幹線道路が配置されている。
「ロジスクエア福岡小郡」は、テナント企業の要望に基づき、地上4階建て(倉庫3層)の倉庫棟と平屋建ての危険物庫棟(4棟)で構成する総延床面積23,913.44平方メートル(7,233.81坪)の物流施設。
倉庫棟の倉庫部分の基本スペックとしては、外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は1.51t/平方メートル(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは5.5メートル以上、照度は平均300ルクスを確保し、昇降設備は、荷物用エレベーター(積載荷重4.1t)2基、垂直搬送機2基を実装している。
さらに、トラックバースには10メートルの大型庇を設けることで雨天時の入出庫や庫外荷捌きにも対応可能で、構造計画としては最上階の柱を大幅に間引くなど、様々なオペレーションにも柔軟に対応できる施設計画となっているという。
また将来対応としては、事務室および庫内トイレの増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保等、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様を予定しているとのことだ。
環境対策は、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具を設置。
さらに事務所やエントランスの天井面には九州産の国産天然木材を使った型枠材を採用し、内装仕上げ材としても兼用利用。建物自体の炭素固定を促しCO2を削減するなど、環境や省エネルギーに配慮した施設とし、BELS評価のファイブスター、CASBEE-建築(新築)のAランクを取得しているという。
また、今後はエンバイオC・エナジーにて太陽光発電システムの導入が予定されており、同物件屋根に設置する太陽光パネルにて発電した自然エネルギーを同物件において自家消費する計画としている。
「ロジスクエア」シリーズにおいて環境に優しい自然エネルギーを活用することで、脱炭素社会の実現に向けた社会的責任を果たしていくとのことだ。
■ロジスクエア福岡小郡の概要
施設名称:ロジスクエア福岡小郡
所在地:福岡県小郡市山隈
敷地面積:15,988.80平方メートル(4,836.61坪)
用途地域:なし(市街化調整区域)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:
・普通倉庫/柱・鉄筋コンクリート造+梁・鉄骨造(最上階のみ柱鉄骨造)
・地上4階建て(倉庫部分3層)
・危険物倉庫、鉄骨造、平屋建て4棟
延ベ面積:5棟合計23,913.44平方メートル(7,233.81坪)
設計施工:松尾建設