フィールドワークスと映像メディア総合研究所は、テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、有料・無料の動画配信など、すべての映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査し、結果を公表した。
■巣ごもり消費の縮小を受け、「無料放送」「無料動画」「SVOD」などの利用率が減少
脱コロナ禍による巣ごもり消費の縮小を受け、「映画館」「TVOD」「EST」を除く、「無料放送」「無料動画」「DVD・ブルーレイレンタル/セル」「有料テレビ放送」「SVOD」の利用率は前年から減少。
サービス形態別に見ると、定額制の「SVOD」と「有料テレビ放送」いずれかを利用する「サブスク」サービスの利用率は前年から1.6ポイント減少して35.3%となった。
都度課金サービスでは、「DVD・ブルーレイレンタル」と「TVOD」を合わせた「レンタル」サービスは18.9%で前年から2.2ポイント減少、「DVD・ブルーレイセル」と「デジタルセル」を合わせた「セル」サービスも前年と同じ17.4%にとどまっている。
この結果から、有料の映像ホームエンタ利用者(サブスク、レンタル、セルいずれかの利用者)の割合は、前年から3.3ポイント減少して45.8%となった。

■「Amazonプライム・ビデオ」は前年から利用率が減少、続く「Netflix」と「U-NEXT」は前年から増加
有料動画配信利用者における各サービスの利用率は、プライム会員特典の「Amazonプライム・ビデオ」が74.7%と他に大きく差をつけるものの、前年からは2.8ポイント減少。

また、有料動画配信を利用していない人も含む回答者全体における利用率でも1.4ポイント値を下げて21.9%となっている。

一方、「Netflix」は、SVODの利用率が前年から微減したなかでも値を伸ばし、回答者全体における利用率は8.5%で、動画配信専門サービスとしてはトップ。これに続く「U-NEXT」も昨年7月の「Paravi」とのサービス統合を受け、前年から増加、回答者全体における利用率は3.9%となった。
【調査概要】
レポート名:映像メディアユーザー実態調査2024
調査目的:映像視聴メディア・サービス利用者の利用実態の把握
調査対象メディア・サービス:映画興行、無料テレビ放送、有料テレビ放送、DVD・ブルーレイのレンタル、DVD・ブルーレイの購入、無料動画サービス、定額型動画配信(SVOD)、レンタル型動画配信(TVOD)、デジタルデータでの動画販売(デジタルセル)
調査期間:2023年11月1日~11月6日
調査対象者:13~69歳男女
調査エリア:全国
調査方法:インターネットアンケート調査
集計サンプル数:5,022人
調査企画:フィールドワークス/映像メディア総合研究所
<参考>
フィールドワークス・映像メディア総合研究所『映像メディアユーザー実態調査2024』