西日本旅客鉄道は、2024年度から北陸新幹線糸魚川駅~金沢駅間の運転用電力について、太陽光発電によるオフサイトPPAを通じ、再生可能エネルギー由来電力を導入することとしている。

今回、上記に加え、2024年3月の金沢駅~敦賀駅間の延伸開業にあわせて、列車運転用電力に非化石証書を活用した再エネ電力を追加導入することを発表した。

これにより、オフサイトPPA分を含め、北陸新幹線の運転用電力の10%が実質再エネ化され、速く快適で、より環境にやさしい北陸新幹線の旅を提供するとのことだ。

JR西日本グループは、環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を掲げ、グループ全体のCO2排出量を2030年度に50%削減(2013年度比)、2050年に「実質ゼロ」とすることをめざしており、再エネ電力の導入は、その目標達成に向けた主な取り組みの一つ。

同社は脱炭素社会の実現に向け、今後もさらなる取り組みを進めていくとしている。

1.再エネ電力導入対象線区
北陸新幹線 糸魚川駅~敦賀駅

2.再エネ電力の導入量
オフサイトPPA分と併せ、JR西日本管内の北陸新幹線の運転用電力の10%に相当する、約3,200万kWh/年を再エネ電力に置き換え。

3.CO2排出削減量
約10,200t(一般家庭約3,700世帯分)CO2排出量を削減。※2022年度電気事業者別排出係数の全国平均で算出

4.導入方法
太陽光発電によるオフサイトPPAのほか、当面の間、日本卸電力取引所の非化石価値取引市場において、非化石証書を調達する。(将来的にさらなる再生可能エネルギー由来電力の調達も検討していく。)