Googleは、AIモデル「Bard」の名称を「Gemini」へと変更することを発表した。
同時に、高性能なAIモデル「Ultra 1.0」を搭載した「Gemini Advanced」とモバイルアプリの提供を開始するとのことだ。
Ultra 1.0モデルが搭載されたGemini Advancedは、コーディングや論理的推論、ニュアンスを含んだ指示の理解、クリエイティブなプロジェクトでの共同作業など、複雑なタスクの能力が大幅に向上しているという。
より長く、より詳細な会話が可能になるだけでなく、以前に質問したコンテキストに基づいた質問への理解能力も向上。
今後も新しい機能を追加予定となっており、拡張されたマルチモーダル機能やよりインタラクティブなコーディング機能、より深いデータ分析機能などが体験できるようになるとのことだ。
なおGemini Advancedは、日本を含む150以上の国と地域で英語版が利用でき、利用可能言語も今後順次拡大予定。提供価格は新しいGoogle One AI Premium Planとして月額19.99ドル(2900円:税込み)となっている。
■Geminiアプリの登場
同社は、スマートフォンからもGeminiに簡単にアクセスできるよう、アプリでGeminiとGemini Advancedの提供も開始(英語版のみ)。
スマートフォンでGeminiがより簡単に使えるようになることで、外出先でのテキストや画像での質問や会話などが可能になり、様々な用途で活用できるとのことだ。
●Android
Androidでは、Geminiアプリをダウンロードするか、GoogleアシスタントからGeminiをオプトインすると、アプリからでも、Googleアシスタントを起動する通常の方法でも、Geminiに簡単にアクセスすることができるという。
一部のスマートフォンでは、電源ボタンの長押しや画面端のスワイプで起動したり、「OK Google」と話しかけることで使用可能。
これにより、Geminiに簡単にアクセスできるだけでなく、撮影した写真のキャプション作成や読んでいる記事についての質問などが簡単に行えるなど、画面の状況に合わせたサポートが可能になるという。
ほかにもタイマーの設定、通話、スマートホームデバイスの制御など、Googleアシスタントの多くの音声機能がGeminiアプリを通じて今後利用できるようになるほか、さらに多くの機能もサポート予定とのことだ。
●iOS
iOSのスマートフォンでは、今後数週間以内にGoogleアプリから直接Geminiを使用できるようになるという。
GoogleアプリでGeminiトグルをタップしGeminiに質問するだけで、画像の生成やソーシャルメディアに投稿する文章の作成、旅行の計画なども立てることができるようになるとのことだ。
Geminiは、AndroidおよびiOSで英語版の提供を順次開始。
来週より、日本を含む様々な国や地域では英語版に加え、日本語版と韓国語版のAndroidのGeminiアプリとGeminiに対応したiOSのGoogleアプリの提供を開始するとのことだ。