東急文化村(以下、Bunkamura)、NTT ArtTechnologyと大日本印刷(以下、DNP)は、メタバース空間での文化・芸術の“新しい鑑賞”を体感できる発信拠点として「Bunkamuraメタバース」を開発・構築し、2024年2月15日より公開すると発表した。

Bunkamuraメタバース」2月15日よりオープン

Bunkamuraメタバースは、各社のノウハウの相乗効果を活用し、国内外における様々な文化芸術の世界観を体感できるほか、作品関係者やそのファン同士のコミュニケーション機会の創出を実現するという。

エントランス、ギャラリー、コミュニティースペース、シアターといった”空間アセット”を組み合わせることで、自由度の高い展示空間、コミュニケーション空間の構築を実現。今後は様々な展示、イベントなどを開催するとしている。

また、Bunkamuraメタバースでは、DNPが開発した「DNPコンテンツインタラクティブシステム みどころギャラリーXR(Extended Reality)型」を採用。

三次元空間で時間軸に沿った年表等により作品の配置や作品同士の関係性を可視化するなど、利用者が直感的に理解を深めて楽しめるような、独自性の高い空間を提供するという。

さらに、専用のアプリ等をインストールすることなく、パソコンやスマートフォン等のWebブラウザーでアクセス可能。

外部のWebサイトへのリンクに加え、メタバース内でのライブ配信やアバターによるガイドツアーなどによりリアルイベントと連動させ、各種リアル展示の関連情報に誘導することも容易に行うことができるとのことだ。

【左】空間アセット【右】作品の関係性を空間全体で表現

Bunkamuraメタバースにおける第一弾企画として、Bunkamuraが開催してきたオペラ公演をポスターや写真・映像で振り返る企画展、Bunkamura35周年企画ポスター展「Bunkamuraオペラの軌跡~これまで、そしてこれから~」を開催するという。

バイロイト音楽祭の引っ越し公演「タンホイザー」のほか、世界最先端のオペラを日本から世界に発信した「Bunkamuraオペラ劇場」シリーズ、海外歌劇場の来日公演、演奏会形式の公演のポスター・関連資料を通してこれまでのBunkamuraオペラの軌跡を紹介。

ギャラリー内Bunkamura 35周年企画ポスター展 「Bunkamuraオペラの軌跡~これまで、そしてこれから~」の展示

また同企画内では、2024年2月上演の「ORCHARD PRODUCE 2024鈴木優人&バッハ・コレギウム・ジャパン×千住博 モーツァルト:オペラ《魔笛》(新制作・全幕上演)」の魅力に迫る、特別展示も行うとしている。

また、2月23日に開催する《魔笛》特別イベント「オペラ・作り方のひみつ~未来のオペラを想像する」との連動企画も実施予定とのことだ。