高校生向けに投資教育プログラム「ミライをつくるラボ」を展開するベネッセコーポレーショとスパークス・グループは、全国の高校生とその保護者各600名を対象に「高校生のマネー事情とキャリアに関する調査2023」を実施し、その結果を公表した。
同調査では、「将来、お金持ちになりたい」と回答した高校生が全体の78.0%を占めたのに対し、「お金持ちになれると思う」と回答した高校生は20.8%に留まっており、高校生の理想と現実のギャップが明らかになった。
また、将来自分が稼げると思う年収には「300万円未満」と回答した高校生が最も多く(「答えたくない・わからない」を除く)、高校生が現実的な金銭感覚を持っていることが浮き彫りに。
就職などで企業を選ぶときに重視することへの質問では、「安定している」を選択した高校生が46.1%と最も多く、「今後成長しそう」、「自分が成長できそう」という回答を大きく上回るなど、堅実な様子も伺える結果に。
この傾向は、保護者への質問でも同様で、企業を選ぶとき、子どもに重視して欲しいことの質問で「安定している」を選択した人は項目上最多の50.6%となり、「今後成長しそう」という回答を大きく上回るなど、安定志向が色濃く反映される結果になった。
次に、投資についてのイメージを聞いたところ「お金についての知識が重要だと思う」と回答した高校生が87.7%にのぼったのに対し、投資のイメージについては50.0%の高校生が「難しい、よくわからない」と回答した。
また、「お金について学ぶ機会がある」と回答した高校生は27.2%に留まるなど、高校生世代の投資教育がまだまだ進んでいない現状も分かった。
【調査概要】
調査対象:高校1~2年生男女とその保護者)各約100名・総計約600名
調査方法:インターネットリサーチ
調査地域:全国
実施期間:2023年9月15日~2023年9月18日
<参考>スパークス・ベネッセ「ミライをつくるラボ」『調査からわかった!高校生の金銭感覚は現実的でキャリアは安定志向?』