イトーキは、武蔵野大学データサイエンス学部中西 崇文准教授、岡田 龍太郎助教(以下、同学)とインターンシッププログラムとして産学連携授業を同学部で実施し、評価を証明する学習成果証明書をNFTで共同発行したと発表した。

発行した学習成果証明書のNFT(サンプル画像)

産学連携授業は、同学と共同で学内インターンシッププログラムの一環として実施し、3年生5名が主にオンラインで参加。

グループワークを中心にデザイン思考を用いたサービス企画立案に取り組み、同学と共同開発した学習成果証明システムを活用することで、質的評価と量的評価の両軸で非認知能力を評価したという。

最終評価のため人事同席のもと成果発表会を当社にて開催

質的評価は、インターンシップ参加者である学生間の他己評価と教員ならびに同社メンバーで構成されるインターン事務局による管理者評価から算定し、量的評価は、学生の発話時間や授業中の作業時間をもとに算定。

評価項目については武蔵野大学独自の学びのサイクルである「響学スパイラル」を参考に、(1)課題発見・目標設定能力(2)ディスカッション能力(3)クリエイティブ能力(4)プレゼンテーション能力(5)評価・分析能力の計5つの評価軸を設定したという。

インターンシップで行った評価の仕組み

量的評価については、同学と開発を進めているグループワーク分析システムを活用し算出した、発話時間や授業中の作業時間を記録し自動集計。

同システムは、グループワーク中の録画・録音データを分析することで、発話量や盛り上がりの推移などが抽出できるほか、これまで教員をはじめ採点者の主観に頼っていたグループワークの非認知能力の評価において、システムによる量的評価を掛け合わせることで効率的かつ客観的な評価が可能となったとしている。

グループワーク分析システム

同学と共同開発した学習成果証明システムを利用することで、ディスカッション能力やプレゼンテーション能力、分析能力といった定量的に図りにくい非認知能力を評価することができ、最終的な5つの評価項目の内、得点の高い項目については評価した能力を担保するために学習成果証明書としてNFTで発行。

同NFTにより、就職活動やインターンシップ活動で必須とされている「学生時代に力を入れたこと」を始め、学生がアピールしづらかった客観的な自身の非認知能力を、外部へ証明することができるとのことだ。