ネイチャーラボの香り研究部門「センソリアルラボラトリーズ(以下、センソリアルラボ)」は、研究開発の受託サービスを提供するプラスメディと共同で、就寝時にアロマ(香り)を寝室、寝具等に使用することによる睡眠の質に対する影響を評価し、結果を公表した。
同社は今回、日本人の成人男女合計20名に2週間の試験を実施。試験は20名を2つのグループに分けたクロスオーバー試験とし、1つめのグループは普段通りの生活を1週間した後、アロマを寝室、寝具に賦香し、1週間使用。もう1つのグループはその反対の使用順番としたという。
睡眠評価はウェアブルデバイスとして健康管理に活用されているFitbit®による睡眠測定と、主観的な睡眠を評価するOSA睡眠調査票MA版を使用。さらにVASによるストレスと疲労感を評価したとのことだ。
■試験結果の概要
試験の結果、アロマを睡眠時に使用することで、Fitbit®で計測した睡眠時間が増加。
また、OSA睡眠調査票MA版の結果では、第2因子「入眠と睡眠維持」、第4因子「疲労回復」、第5因子「睡眠時間」のスコアが増加し、睡眠の質や睡眠による疲労の回復が見られた。
さらに試験参加者によるVASの回答では、アロマの使用によりストレスと疲労感の軽減もみられる結果に。
また、今回の研究において芳香成分が寝室に飛沫している状態で就寝すること、また寝具に芳香成分が付着し皮膚へ直接接触することへの安全性も同時に確認されている。
同試験では、アロマにより睡眠の質や時間が改善され、それにより心身の疲労、ストレスを緩和する効果が期待できる結果となった。
共同研究成果により、アロマを入眠時に使用することでストレスや疲労を感じがちな現代人のウェルビーイングの改善への可能性が示されたとしている。
同社は今後も、香り成分やスキンケア成分による心と体、肌への有効性を検証し100年時代におけるウェルビーイングとそのメカニズムの研究を継続していくとのことだ。
<参考>
センソリアルラボ『~香りと眠りの研究~ 香り(アロマ)が睡眠の質を改善』