食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地は、サステナブルな事業活動を推進しフードロス削減を目的として、「フードレスキューセンター」を設立したと発表した。

今回、同施設のオリジナル商品の第一弾として、生鮮品として出荷できなかった桃を使用した「もったいない桃で作ったゴロッとももジャム」、検品時にロスになってしまっていたバナナを使用した「シェフ監修!しっとりバナナチーズケーキ」を9月28日より販売。

左から「もったいない桃で作ったゴロッとももジャム」、「シェフ監修!しっとりバナナチーズケーキ」

同社は2020年11月にグリーン戦略を掲げており、その中の1つとしてフードロスの削減に取り組んでいるという。

「フードレスキューセンター」は、食材の食感・保存のコントロール技術を用い、産地や流通過程で生まれていたフードロス削減の他、アップサイクル加工などが実現でき、より一層のフードロスの削減が可能になる施設。2025年には、年間1,000トンのフードロス削減達成を目指すとしている。

<「フードレスキューセンター」で実現できること>

(1)青果のミールキット原料・加工品への活用
・規格に準じた青果の他、ふぞろい食材の加工も対応でき、青果の積極的な仕入れが可能になる
・豊作時の食材もスムーズにカットや加工原料にできる

(2)アップサイクル商品への転換
・食感・保存コントロール技術により、非可食だった食材の部位の加工が可能になる
・アップサイクル商品に使用できる食材が拡大する
・食べられていなかった食材に新たに価値をつける商品の開発を加速できる

(3)品質保持期限の延長
・独自の包装技術と温度帯管理により食材の保存期間を伸ばすことが可能になりロス量が減る

「フードレスキューセンター」で実現できること

【商品概要】

商品名:もったいない桃で作ったゴロッとももジャム
金額:1,274円(税込)
食品ロス削減量(食品として活用される量を換算):1瓶(140グラム)当たり260グラム

桃の表面に傷がつくなどとして生鮮品としては出荷できなかったOisix生産者の桃を使用。そのまま食べてもおいしい完熟桃は、変色防止のために一度凍らせ、一つひとつ手作業で皮をむいてから、職人の手で仕上げているという。

左から生鮮品として出荷できなかった桃、「もったいない桃で作ったゴロッとももジャム」

商品名:シェフ監修!しっとりバナナチーズケーキ
金額: 2,268円(税込)
食品ロス削減量(食品として活用される量を換算):1台(375グラム)当たり80グラム

味や品質に問題はないものの、検品時にロスになったものや、パッケージの不良およびパックする際に房から外されたことによって商品化できず一部廃棄されていたバナナを活用したバスクチーズケーキ。プライベートレストラン「クッチーナジャンニ」のオーナーであり、築地にチーズケーキ店「TEATRO eFfe TOKYO」を構える、小崎 陽一シェフが監修している。

左から廃棄されていたバナナ、「シェフ監修!しっとりバナナチーズケーキ」

同社は、季節ごとに発生し未活用となっている加工現場の原料を商品化する取り組みを、今後も積極的に進めていくとのことだ。