本コラムは、企業・団体などから寄稿された記事となります。掲載している取組みやサービスの内容・品質、企業・団体などをAMPが推奨・保証するものではありません。

各企業・一人ひとりのパートナーシップ構築の加速をサポートするため、サステナブル推進企業の取り組み事例をコラム形式で提供。

今回はベネッセグループの取り組みを紹介する。

ベネッセグループの取り組み

ここでは、サステナブルな社会の実現に向けた事業内容について
▼アプローチ視点
▼実施内容
▼推進体制
の3つの視点を一覧形式で紹介する。

アプローチ視点 赤ちゃんからお年寄りまで、人の一生の「よく生きる」を支援し、「人」を軸にサステナビリティを推進するベネッセグループ。教育を通じ、SDGs17のゴールや社会の課題に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。
実施内容 幼児の教育・生活支援ブランド<こどもちゃれんじ>で、身近な生活シーンの“もったいない”に気付き、ものを大切にする心を自然に育む「まみむめもったいない」キャンペーンを展開。しまじろうと踊りながら学べるダンス動画をYouTubeで公開し、楽曲のCDや、紙芝居などを全国約2万の保育園、幼稚園やこども園に無償で提供しました。
推進体制 グループ全体でサステナビリティを重要テーマと位置付け、CEOを筆頭に各事業の責任者が委員として参加する「サステナビリティ推進委員会」において方向性の議論や決定を行います。その方針や重要課題(マテリアリティ)を元に、教育ではこれからの時代に求められる新しい学びを子ども達 に届けるなど、各事業を通じて実体となる活動に取り組んでいます。

取り組み実施に至った背景

<こどもちゃれんじ>では「幼児のまなび応援団」という園と家庭のまなびをつなぐ取り組みを継続的に実施しています。その一環で先生方へのアンケート・ヒアリングを実施したところ、SDGsという時流がある中で、食べ物や水、おもちゃなど「身近なものを大切にすること」を子ども達に教えたいが、実際はなかなか難しい、という声がたくさん寄せられました。

SDGsを子ども達に伝える教育のほとんどは、小学生以上を対象として行われています。子ども達の成長・発達に寄り添った学びを提供している<こどもちゃれんじ>として、未就学のこどもたちにも「ものを大切にする」という考え方をどう理解してもらうかを考えました。そして、実際に子ども達の声を聞き、監修の先生やさまざまな方とも議論を重ねた結果、子ども達は自分が大好きな人やものには大切にしたい、という気持ちを元々抱いていることから、子ども達が大好きなものを基点としながら「もったいない」を理屈ではなく心で伝えることを目指したキャンペーンを実施することとしました。

実施している取り組み

キーフレーズ“まみむめもったいない”

2023年5月に「まみむめもったいない」キャンペーンをスタート。「まだつかえるよ」「みずはとめてね」「むだづかいダメ」「めざせお皿ピカピカ」「もったいない」などのメッセージを込めたキーフレーズ“まみむめもったいない”をしまじろうと一緒に歌やダンスで楽しみながら、子ども達が日常生活や遊びのシーンに隠れている「もったいない」に気付き、自然と意識できる動画を制作し、YouTubeで公開しました。

「もったいない」を自然と意識できる動画を制作

あわせて、InstagramやTwitterでダンス動画の投稿を募集、投稿された中の一部をテレビ番組「しまじろうのわお!」でも紹介することとして、参加したくなる仕掛けを取り入れました。

さらに、全国の保育園や幼稚園・こども園を対象に、「まみむめもったいない」の楽曲を収録したCDや楽譜、ものを大切にすることを学べる紙芝居やポスターも無償で提供。また、家庭にもその会話がひろがるよう、園から持ち帰って家庭で活用できる冊子も用意し、めくりの仕掛けやシールをつけて親子で楽しみながら家の中でも意識や実践ができるよう工夫しました。

結果として、「まみむめもったいないダンス」動画は公開直後から話題となって数多く視聴(2023年8月現在で約100万再生)されているほか、約2万の保育園や幼稚園、こども園を通じて全国のたくさんの親子へとその活動を届けることができ、先生方からは「子ども達に説明しにくいSDGsというテーマを、しまじろうという親しみあるキャラクターがわかりやすく話してくれるのが良かった」「子ども達も『まみむめもったいない』と言って、水の出し過ぎや紙の使い過ぎなど気を付けるようになった」など反響をいただき、活用しての役立ち度は94%(※1)となりました。

※1:活用いただいた園の先生方のアンケートより(回答数731名、役立ち「とても」「まあ」の合計)

今後の目標や展望

「こどもちゃれんじ」は、1988年の開講以来、発達にあった遊び・学びを通して、子ども達の可能性をひろげる商品・サービスを提供し続けています。

今回のようなキャンペーンで、幼児期から「もったいない」という気持ちをもって、身のまわりのものを大切にすることは、将来、地球や環境を大切に思って行動する力につながると私たちは考えています。

今後もブランドキャラクター「しまじろう」と一緒に、子ども達が未来のために自分で考え行動できるようになるための、さまざまな取り組みを届けていきたいと考えています。

ブランドキャラクター「しまじろう」
加地 いつ葉
株式会社ベネッセコーポレーション マーケティング戦略部
幼児向け通信教育講座<こどもちゃれんじ>事業部を経て、2016年より全国の園を支援する施策など、幼児を対象としたキャンペーンを中心に担当。
▼お問い合わせ先
●株式会社ベネッセホールディングス
●URL:https://www.benesse.co.jp/brand/category/education/20230630_2//

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