パナソニック コネクトと大林組は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催に向けて建設工事が進行中の夢洲の建設現場に、パナソニック コネクトの世界最高水準(※)の技術を応用した顔認証を本格導入したと発表した。
この顔認証は、工事期間中に工事エリアに入退場する原則すべての建設作業員および工事関係者を対象に行われ、ピーク時には1日5,000人以上の顔認証利用を想定しているとのことだ。
敷地面積155ヘクタールの大阪・関西万博の工事において、様々な協力会社の建設作業員や工事関係者が複数工区にまたがって日々作業を行っており、正しい現場への入退場管理や不審者の侵入防止が求められていることから、今回顔認証を本格導入したという。
これにより、工事全体の効率的な管理と確実な当人認証を両立し、建設作業員にとってもヘルメットやマスクを装着しながらスムーズな現場への入退場が可能に。
導入後のヒアリングでは、「顔認証はスムーズにできたか」という認証の速さに関する質問で9割が「できた」と回答。ヘルメットをしたままでも認証可能であることにも高評価の声があがったとのことだ。
建設業界では、就業者数の減少に伴う人手不足が深刻化しており、2024年から開始される「改正労働基準法」の適用に向け、建設工事現場での安心・安全だけでなく、管理者や作業者の負担を軽減する建設業のDXを推進していくとしている。
※ 2022年11月6日に公開されたNIST(米国国立標準技術研究所)の「FRVT 1:1」評価レポートにおいて、Mugshot(人種・経年変化を含む正面顔データ、他人受入率:10万分の1)で世界1位を獲得。同時にBorder(顔向き・照明変動を含むデータ、他人受入率:10万分の1)で世界4位、KIOSK(下向き・見切れデータ、他人受入率:10万分の1)でも世界5位にランクインするなど世界最高水準の評価結果を得ているとのこと。