神戸市は、地域防犯活動支援策の一つとして、AIによる犯罪予測技術を用いた防犯パトロール支援アプリ「パトコミュ」のAIパトロール実証実験を、2023年6月9日より順次開始すると発表した。
「パトコミュ」は、AIを用いた高度な犯罪予測技術「CRIME NABI」を用いたバイル・ウェブアプリケーションで、効率的な防犯パトロールルートを作成することができるという。
神戸市と「パトコミュ」の開発企業であるSingular Perturbationsと「AIパトロール実証実験に関する協定」を締結しており、今回、実際に防犯パトロールに取り組む地域団体やNPO法人と協力して同実証実験を行うとのことだ。
■概要
1.「パトコミュ」開発企業
Singular Perturbations(シンギュラーパータベーションズ)
2.協力団体
●生田防犯協会
●特定非営利活動法人 日本ふれパト協会
※自主的なランニングを通して地域の安全安心を見守る防犯ボランティア団体
●学校法人玉田学園 神戸常盤大学
3.実証実験期間
2023年6月9日から8月下旬
※実施時期は協力団体により異なる
■使用方法
1.パトロールルートを作る
パトロールする距離を指定し、必ず通過する必要がある地点を選ぶだけで、最適なパトロール経路が自動で作成される。指定した地点を通りつつ、犯罪の発生が予測される箇所を指定された距離内でなるだけ通るような経路が作成されるため、より犯罪抑止効果の高いパトロールが可能に。
2.パトロールする
作成したルートを参考にパトロールを開始。GPSによる位置情報をもとに実際にパトロールした経路が自動で記録され、表示される。また、パトロール中に発見した「落書き」や「不法投棄」といった情報はスマートフォンで撮影して簡単に記録可能。実施したパトロールはモバイルアプリ上で電子日報としてそのまま保存することもできる。
3.管理する
作成された電子日報はグループ内で共有され、管理者はパソコンのブラウザからリアルタイムでパトロール記録の確認が可能。情報はクラウド上に蓄積されるため、データの分析や検索が容易に。また、過去の複数のパトロール実績や犯罪予測データを照らし合わせて分析し、改善することで積極的な防犯パトロール業務が可能となる。