日産自動車のサンダーランド工場は、8日、1986年の稼働開始以降、累計生産台数が1,100万台に到達したと発表した。

Staff from Nissan Sunderland Plant stand beside the 11 Millionth vehicle produced there, a Nissan Qashqai ePOWER

このマイルストーンは、37年にわたり、同工場のラインから毎日2分間に1台のペースで新車が生産されていることになるという。

1,100万台目のクルマは、現在同工場で生産されている3つの電動化モデルのうちの1つ、「キャシュカイ」e-POWERに。1986年に生産された最初のクルマである日産ブルーバードは生産に約22時間を要し、現在、「キャシュカイ」e-POWERは約8.5時間で生産することができるとのことだ。

日産サンダーランド工場の生産担当理事(VP)であるアダム ペニック氏は以下の通り述べている。

このマイルストーンは、お客さまに愛される高品質なクルマをお届けするために当社の生産チームが培ってきた豊富な経験により達成しました。サンダーランド工場は、生産開始以来、長い道のりの中で、いくつかの象徴的なモデルを誕生させてきており、常に時代の先を見据えています。100%電気自動車モデルと『EV36Zero』の計画によって、サンダーランド工場にはエキサイティングで持続可能な未来が待っています。

1,100万台目の記念すべきクルマは、現在、サンダーランド工場がクルマを送り届けている137のマーケットのうちの1つであるフランスの顧客に納車されるという。

1,100万台の内訳は、9つのモデル、22の派生モデル。「キャシュカイ」、「マイクラ」、「プリメーラ」、「ジューク」の4モデルが7桁(100万)の台数を超え、特に「キャシュカイ」は400万台を超えて歴代最高となった。

昨年、「キャシュカイ」は英国で最も売れた新車となり、これは英国製モデルとしては24年ぶりの受賞。

サンダーランド工場は、生産台数で英国最大のクルマの生産拠点であり、約6,000人の従業員を雇用。また、日産は、サプライチェーン全体では、さらに3万人の英国の雇用を支えており、毎日約500万個の部品が工場に届けられるとのことだ。

昨年夏には「キャシュカイ」e-POWERと「ジューク」ハイブリッドがサンダーランドで生産され、100%電気自動車「日産リーフ」とともに、同工場の全車種が電動化されたことになる。また、これまでに5万台以上の「キャシュカイ」e-POWERと2万台以上の「ジューク」ハイブリッドが生産されている。

同工場はまた、「EV36Zero」プロジェクトも進めているという。このプロジェクトは、新世代の電気自動車やエンビジョンAESC社との12GWh分の車載バッテリーを生産するギガファクトリー、日産とサプライヤーに100%再生可能な電力を供給する「マイクログリッド」の3つの主要要素で構成されているとのことだ。