⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォームは、アートフェア「アートバーゼル」と提携し、⽇本の現代アートの創造性と多様性、またそのコミュニティを国内外に紹介する国際的なアートイベント「アートウィーク東京(略称:AWT)」を2023年11⽉2⽇〜5⽇の4⽇間にわたり開催することを発表した。
2回⽬の開催となる今年は、新しい発想による試みである「買える展覧会」<AWT FOCUS>など新企画を多数実施。⽇本のアート市場の活性化やアートに触れる機会を提供するとのことだ。
会期中に運⾏する無料シャトルバス「AWT BUS」は、東京の現代アートを牽引するアートスペースに加え、今年新たに⽴ち上がる「買える展覧会」<AWT FOCUS>や国際的なキュレーターが厳選した映像作品を上映する<AWT VIDEO>、アーティストとのコラボレーションカクテルや料理を提供する<AWT BAR>など、都内で開催するプログラムを巡回。
また、次世代のアートコレクター育成プログラムや国際的に活躍するキュレーターを招聘するシンポジウム、⼦どもや学⽣向けの展覧会ツアーなどさまざまなコンテンツを通して、東京そして⽇本のアートシーンを国内外に発信するとのことだ。
■50の美術館・ギャラリーが集結
2023年のアートウィーク東京には、11美術館と39ギャラリーが参加。東京国⽴近代美術館をはじめ、東京都現代美術館や森美術館といった⽇本のアートシーンを牽引する美術館が名を連ねている。
また、銀座メゾンエルメスフォーラムや資⽣堂ギャラリーのような企業が運営するインスティテューションなど、多彩なラインアップが揃っているとのことだ。
今年参加する東京のアートシーンの多様性を反映した39ギャラリーは、⽇本の現代アートの草分けとしてその歴史を紡いできた東京画廊+BTAPをはじめ、ギャラリー⼩柳、タカ・イシイギャラリー、オオタファインアーツ、スカイザバスハウスが昨年に引き続き参加。
ほかにも、今年は⼩⼭登美夫ギャラリー、シュウゴアーツの2つの⽼舗ギャラリーも加わるという。
また、アーティストの村上隆が率いるカイカイキキギャラリーやミサコ&ローゼン、無⼈島プロダクション、ナンヅカアンダーグラウンド、タケニナガワ、ウェイティングルームなどのギャラリーの展覧会では、ここ数⼗年におよぶ⽇本の現代アートの動向を追うことができるとしている。
そして、ブラム&ポー、ファーガス・マカフリー、ペロタン東京など海外に拠点を持つギャラリー、カナカワニシギャラリー、リーサヤ、ケンナカハシ、コタロウヌカガといった新進ギャラリー、フイギユアとフォーシックスフォーナインのようなアーティストが運営するスペースも⾒どころとのことだ。
2023年のアートウィーク東京は、「アートウィーク」の新しいモデルを提案するため、新たな取り組みとして、「買える展覧会」<AWT FOCUS>を開催。
すべての出品作品は、出品するギャラリーを介して購⼊可能。展覧会を通じて⽇本の戦後の美術を理解するためのポイントを提⽰すると同時に、⽇本のアートマーケットの活性化を⽬指す試みとしている。
<AWT FOCUS>第1弾の開催地・⼤倉集古館は、⼤倉財閥の創始者で、⽇本近代美術業界の牽引者でもあった実業家・⼤倉喜⼋郎が1917年に創⽴した、財団法⼈として⽇本最古の私⽴美術館。
また、マーケットにも造詣の深い滋賀県⽴美術館ディレクター・保坂健⼆朗が、同展のアーティスティックディレクターを務めるとのことだ。
参加ギャラリーが出展する多様なジャンルの作品を通じて、⽇本の戦後の美術のいくつかの系譜を、批評性を持ちながらもわかりやすく再考する展覧会となっている。なお、出品作家や開館情報をはじめとする同展の詳細は8⽉末頃の発表を予定しているとのことだ。
AWT会期中、国内外のアートファンやプロフェッショナルが集う憩いの場として、南⻘⼭の複合ビル「emergence aoyama complex」に<AWT BAR>がオープン。
気鋭の建築家がデザインするアートな空間では、昨年に引き続きアーティストとのコラボレーションカクテル提供。加えて、今年は新世代のシェフによるオリジナリティ溢れる料理を提供するとのことだ。世界に誇る⽇本のホスピタリティ⽂化と、アートウィーク東京とのクリエイティブな連携を五感で感じられる場となっている。
また、今年の「アートウィーク東京モビールプロジェクト」は、会期中に都内の主要なアートスペースを巡る<AWT BUS>を運⾏するほか、今年は新たに⼦どもや学⽣を対象とした展覧会ツアーやこれからアートコレクターを⽬指す人々を対象に⽇本を代表するコレクターと連携したスタートアップセミナーを実施。
さらに、慶應義塾⼤学アート・センターと共催し、多様な⽂化的背景を持ちさまざまな世代を代表するキュレーターを国内外から招聘したシンポジウムやラウンドテーブルを開催するという。
なお、2021年度のプレローンチから続くオンライントークは今年も実施し、⽇本の美術史やエコシステムに焦点をあてたレクチャーや対談動画を、全3回配信予定。
これらを通じて、ビギナーからプロフェッショナルまで幅広い層に対してアートアクティビティの体験機会を提供するとのことだ。
■開催概要
【アートウィーク東京】
名称:アートウィーク東京(欧⽂:Art Week Tokyo、略称:AWT)
会期:2023年11⽉2⽇〜11⽉5⽇(4⽇間)10:00〜18:00
※VIPプレビュー⽇程として10⽉31⽇、11⽉1⽇の2⽇間を予定。
※会場やプログラムにより時間が異なる場合あり。
会場:都内50の美術館/インスティテューション/ギャラリー/ ⼤倉集古館(AWT FOCUS)、「AWT BAR」ほか各プログラム会場
主催:⼀般社団法⼈コンテンポラリーアートプラットフォーム
提携:アートバーゼル(Art Basel)
特別協⼒:⽂化庁
【アートウィーク東京モビールプロジェクト】
名称:アートウィーク東京モビールプロジェクト
会期:2023年11⽉2⽇〜11⽉5⽇(4⽇間)10:00〜18:00
主催:東京都/アートウィーク東京モビールプロジェクト実⾏委員会
【料⾦】
●AWT BUSの乗⾞無料
●参加ギャラリーの⼊場無料。参加美術館ではAWT会期中に限り所定の展覧会にてAWT特別割引適⽤
●AWT FOCUSの⼊場⼀般有料(⾦額未定)、学⽣・⼦ども無料