リンナイと岩谷産業は、福岡県北九州市にある北九州水素タウンにて、初となる水素100%燃焼給湯器の実証実験に着手することを発表した。

水素100%燃焼技術を搭載した給湯器のコンセプトモデル

実験では、水素のパイプライン供給を受ける水素集合住宅に水素燃焼給湯器を新たに設置。

水素燃焼給湯器のお湯は、台所と洗面台での給湯やお風呂のシャワーなど実生活のなかで利用し、実使用環境下での給湯器の性能評価や長期運転による信頼性評価を行うとのことだ。

今回、導入される水素燃焼給湯器は、従来の給湯器の仕様をベースとしつつ、低能力まで安全・安定的な燃焼が可能とし、給湯器として任意の水量、湯温に即座に対応を可能とするもの。

年間を通じて家庭での実使用環境下で運用を行い、水素燃焼給湯器の安定運転の検証や国内規格等への対応、商品化に向けた課題整理を行うという。

北九州水素タウンは、北九州市八幡東区の水素パイプラインを用いた水素供給・利用実証の取り組みで、これまで集合住宅や業務用施設に設置した純水素型燃料電池への水素供給を実施。水素漏洩等の不具合もなく、安定的な水素供給を継続しているという。

今回追加される水素燃焼給湯器の需要に対しても安全かつ安定的にパイプライン供給できる運用方法を検証するなど、知見・運用実績を積み上げていくとのことだ

九州水素タウン実証事業全体図

北九州水素タウン概要

所在地:福岡県北九州市八幡東区
水素供給:パイプライン供給
設備構成:水素パイプライン1.2km、定置式1kW燃料電池システム