楽天グループ(以下、楽天)は、運営するクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」において、2024年卒業予定の学生を対象に調査した「楽天みん就 2024年卒 新卒就職人気企業ランキング」を発表した。

「楽天みん就 2024年卒 新卒就職人気企業ランキング」は、「楽天みん就」に登録している2024年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、2022年9月8日から2023年3月2日にかけて、「楽天みん就」ウェブサイトおよび「楽天みん就」主催の就職イベントにおいてアンケート調査を実施し、1,594人から回答を得たという。

学生が、調査対象企業約650社から志望する上位5~7社を選択し、各企業の志望理由を「仕事」「会社」「雇用」「社会的責任」「採用活動」の5つの観点から回答したものを、「楽天みん就」がポイント化して集計。

「楽天みん就」特設サイトでは、総合トップ200社に加え、「業界別」「文系理系別」「魅力別」の各ランキングも掲載しているとのことだ。

■「楽天みん就 2024年卒 新卒就職人気企業ランキング」結果概要(総合トップ20)

■「楽天みん就 2024年卒 新卒就職人気企業ランキング」調査結果考察

エンタメ関連企業が大躍進。コンテンツの多様化・利便性向上により人気定着化か

総合トップ20では、ソニーミュージックグループが昨年の5位から4ランクアップし首位に。ソニーミュージックグループの首位獲得は、2010年に「楽天みん就」が「新卒就職人気企業ランキング」の調査・発表を開始して以来初となる。

それ以外にもエンタメ関連企業が大幅に躍進しており、5位にバンダイ(昨年52位)、9位に講談社(昨年15位)、14位に集英社(昨年22位)がランクイン。コロナ禍において、音楽やコミック、ゲームなど自宅で気軽に楽しめる既存のエンタメコンテンツがより身近な存在となったことに加えて、ポッドキャストやオンラインライブなどのエンタメコンテンツが広く一般化したとのことだ。

いつでも、どこでも、より快適にエンタメコンテンツを楽しめるようになったことで、外出がしやすくなった昨今でも引き続きエンタメコンテンツの人気が継続し、就職企業としての人気の高まりにも影響していると考えられるという。

また、志望理由別ランキングでは、「仕事の魅力」の項目における「幅広い業界や業務に関われそうな企業ランキング」で、総合ランキング首位のソニーミュージックグループを含むエンタメ関連企業8社が10位以内にランクインしており、マルチスキルを求める就活生がエンタメ関連企業に対して高い興味を持っていることが見受けられる。

アフターコロナへの期待感か、旅行・レジャー関連企業が3年ぶりに総合トップ20にランクイン

8位の全日本空輸(昨年72位)や11位の日本航空(昨年54位)、20位のオリエンタルランド(昨年28位)が総合トップ20に入り、旅行・レジャー関連企業の人気が復活傾向にあることがうかがえる結果となった。

旅行・レジャー関連企業の総合トップ20へのランクインは、2020年に発表した「2021年卒 新卒就職人気企業ランキング」以来、3年ぶりとなる。またトップ20以降でも、昨年順位から大幅にランクアップした34位のJTB(昨年111位)など、コロナ禍で一時的に新卒採用を中止していた企業の人気が回復しており、アフターコロナへの期待感を感じさせる結果となったとしている。

グローバル規模での活躍に意欲、商社人気も回復傾向へ

そのほか、総合ランキングでは伊藤忠商事(昨年8位)が2年ぶりにトップ3にランクインしたほか、25位に三菱商事(昨年63位)、37位に丸紅(昨年105位)と商社の人気が伸長。

志望理由別ランキング「仕事の魅力」の項目における「グローバルに活躍できそうな企業ランキング」でも、2位の三井物産、4位の住友商事、5位の三菱商事など大手商社がトップ10のうち5社を占めており、日本国内にとどまらない活躍を望む就活生から人気を集めているとのことだ。

■「楽天みん就 2024年卒 新卒就職人気企業ランキング」調査概要
調査主体: 楽天グループ「楽天みん就」
調査期間: 2022年9月8日~2023年3月2日
調査対象: 2024年卒業予定登録学生の「楽天みん就」会員
有効回答人数: 1,594人
調査方法: 「楽天みん就」ウェブサイトおよび、「楽天みん就」主催の就職イベントにおけるウェブ上または紙でのアンケート調査