NTT、NTTドコモ、NTTデータ、阪神高速道路の4社は、デジタル技術を活用した新たな交通マネジメントの実装に向けた共同検討を4月より開始すると発表した。
同共同検討は、大規模工事・イベントに起因する交通渋滞や日常的な交通混雑の緩和に必要な技術要素や運用手法を整理・検討し、都市の道路交通の整流化に貢献することを目指すという。2025年の大阪・関西万博でも試行を検討していく予定だとしている。
個々人の多様な移動ニーズと都市の道路交通の整流化の両立を重視しており、具体的には、以下の2つの取り組みを通じて実現を目指すとのことだ。
①人と交通のデジタルツインの実装による都市の道路交通の整流化
リアルな交通状態や大規模会員基盤の情報を基に、デジタルツインコンピューティングを用いてバーチャル世界に再現し、将来の交通状態を予測。バーチャル世界でのシミュレーションを通じて、都市高速道路を中心とした道路交通の整流化に適した施策を導出する。
②多様な移動ニーズに対応した移動支援サービスの提供
大規模会員基盤を活用し、多くの個々人のTPO(予定、現在地、移動目的)を統計的に把握し、個々の特性にあった移動支援を、都市の交通状態の予測に応じて行う。