清水建設は、4月から名古屋支店(愛知県名古屋市)および東北支店(宮城県仙台市)の新規着工現場を対象に、再生可能エネルギー由来のグリーン電力を全面導入する取り組みを開始したと発表した。また、両支店の既着工現場の一部でも工事電力の再エネ化を進めるという。
同取り組みにより、年間で約24GWhの工事電力の脱炭素化が達成され、約9,700トンのCO2排出削減効果が見込まれるとのことだ。
グリーン電力の供給は、グリーン電力証書の活用と再エネ電力の受電契約を併用して実施。グリーン電力証書は清水建設の100%子会社・スマートエコエナジーから調達され、化石燃料由来の非再エネ電力の使用実績に応じて償却されるという。再エネ電力の受電契約には、スマートエコエナジーなどから提供される再エネ電力プランが活用されるとのことだ。
同社は、「エコロジー・ミッション2030-2050」を中長期目標として設定し、施工時、自社オフィス、省エネ設計の各カテゴリーごとに削減目標を定め、削減施策を推進している。
施工時の取り組みでは、2020年度からバイオ燃料化や電力シフトに加えて、グリーン電力証書を活用した工事電力の再エネ化を開始し、全国の35現場で累計約20GWhの再エネ電力を導入している。
今後は、新たな支店単位での包括的な工事電力再エネ化の取り組みを通じて、建設事業の脱炭素化をリードし、対象支店を順次拡大していくとしている。