2023年4月3日、米マイクロソフト創業者で慈善活動家のビル・ゲイツ氏は、イーロン・マスク氏らが先週出したAI開発のより強力なシステムを停止するよう求める公開書簡について、問題解決にはならないとの見解を示した。これはゲイツ氏がロイターのインタビューに応じたもの。
同氏は「ある特定の集団に停止を求めることで課題が解決されるとは思わない」「必要なのは注意すべき分野を特定することだ」と述べた。マスク氏や1000人以上のAI専門家が、マイクロソフトが出資している「GPT-4」を停止するよう求めているが、ゲイツ氏はAI開発には大きな恩恵があると主張した。
また「誰が(開発を)止められると彼らは言っているのか、世界中の全ての国が停止に同意するというのか、そしてなぜ停止すべきなのか」という点についても不明だと指摘し「この分野にはさまざまな異なる意見がある」と認めた。