株式会社Helpfeelは2023年3月29日、問い合わせフォームの検索機能「Contact Sense」において、米OpenAIが提供するAPIを活用し、本文からユーザーの意図を汲み取り的確に質問文を予測する「Contact Sense AI」をリリースしたと発表した。同社の独自技術である意図予測検索にOpenAI社のAPIを組み合わせた新しい検索アルゴリズムにより、AIの訓練が不要でハルシネーション(AIの幻覚・嘘をつく)が起きないという特徴を持つという。

技術概要

「Contact Sense」とは、問い合わせフォームに入力される本文に対し、Helpfeelの検索をかけてユーザーの知りたい回答に導く機能。同機能にて「Contact Sense AI」を使用すると、問い合わせフォームに入力された本文からAIがユーザーの意図を汲み取り的確に回答に導くとのことで、AI使用により検索ヒット率が従来の約30%アップの84%を達成したという。
(※有効質問文50サンプルの調査結果により当社比で約30%向上)

AIに訓練を行うため顧客またはベンダーの人的なリソースが必要であった従来のAIと異なり、同技術ではAIの訓練をせずに利用が可能であるという。Helpfeelを導入済み企業のうち意図予測検索の元となる「意図展開」設定がされているユーザー企業では、この機能を使うことで検索精度のさらなる向上が見込めるとのこと。

「Contact Sense AI」はHelpfeelを契約している企業様に提供される(2023年3月29日より受付開始)
問い合わせフォームに入力されたテキストの意味を汲み取り、Helpfeelを検索して的確な質問文をサジェストする。また、重要な単語に青線を引くことで、ユーザーは意図通りの検索が行われたことを瞬時に理解できるという

ハルシネーション回避

AIを活用するうえで大きな課題とされる「ハルシネーション(AIの幻覚・嘘をつく問題)」が同機能では発生しないとされている。そのため、ユーザー企業はAIが嘘の情報を流すリスクを回避できるとのこと。

同社の独自アルゴリズム「意図予測検索」とは、FAQに入力された言葉から検索者が何を知りたいかの「意図」を予測し、その意図に合致する質問をすばやく検索するシステム。同システムの技術に、米OpenAI社提供のtext-embedding-ada-002モデルを使用し拡張させ、より精度の高い検索アルゴリズムを開発したとのこと。

同アルゴリズムはAIが回答を逐次生成するのではなく、あらかじめ用意された展開済みの質問文を検索するため、ハルシネーションを回避し正確性を担保しているとのこと。

 

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問い合わせ:https://helpfeel.com/contact
サービス資料ダウンロード:https://helpfeel.com/download_resource/helpfeel_service_guide

 

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