本コラムは、企業・団体などから寄稿された記事となります。掲載している取組みやサービスの内容・品質、企業・団体などをAMPが推奨・保証するものではありません。

各企業・一人ひとりのパートナーシップ構築の加速をサポートするため、サステナブル推進企業の取り組み事例をコラム形式で提供。

今回はCasetify株式会社の取り組みを紹介する。

Casetify株式会社の取り組み

ここでは、サステナブルな社会の実現に向けた事業内容について
▼アプローチ視点
▼実施内容
の2つの視点を一覧形式で紹介する。

アプローチ視点 企業の社会的責任を常に意識し、「より多くの資源を循環させる」「社会に大きなインパクトを与える」「透明性を保つ」をミッションに掲げ、「RECASETiFY」という取り組みを通じて、新品プラスチック使用量の削減に取り組んでいます。
実施内容 新品プラスチックの使用量ゼロを目指し、可能な限りリサイクルを行なっています。最新商品は素材の65%以上にリサイクル素材を使用し、100%リサイクル可能なパッケージでお客様にお届けしています。

取り組み実施に至った背景

テックアクセサリーの業界は、最もプラスチックを大量消費する産業の一つです。このネガティブな影響を少しでも減らし、スマホケースをはじめとするテックアクセサリーの最後が廃棄物でなく、新しいテックアクセサリーの始まりとなるよう貢献したいと考えたのをきっかけに、CASETiFYでは2020年からサステナブルな取り組みを強化しています。

単なるトレンドではなく永遠の課題として捉え、100%堆肥可能なコンポスタブルケースや、不要になったスマホケースをアップサイクルし作られたRe/CASETiFY素材を使用したスマホケースなどを開発。環境意識の必要性を認識し、その意識を商品に反映させることをミッションと捉え、そこから生まれたRECASETiFYプログラムを通じて、全ての製品にリサイクルプラスチックを100%使用し、「新品プラスチックの使用量ゼロ」を目指しています。

実施している取り組み

1つ目が、プラスチック廃棄物を削減する取り組み「RECASETiFY」です。毎年10億個以上のスマホケースが埋め立て処分されているといわれている中、CASETiFYでは、不要になったケースを新たな製品に生まれ変わらせるプログラムを実施しています。既存店舗には「RECASETiFY」ボックスを設置し、自社製品に限らずスマホケースをお戻しいただいた方には、当日のお買い物から使える15%OFFのクーポンを配布。誰でも気軽にサステナビリティを体験できる機会を創出し、社会全体の環境意識の向上にもつながる、「地球にやさしい選択」を提供しています。

「RECASETiFY」ボックス

本取り組みを通じて、リサイクルした使用済みスマホケースは16万個以上。28,000キロ以上の廃棄プラスチックの削減に成功しました。そして、リサイクルされた製品は、スマホケースやAir Podsケースなどのテックアクセサリーに生まれ変わっています。ウォーターボトルといったサステナブルなライフスタイルを実現するための製品開発も進めています。また、このプログラムは米国ビジネス誌『Fast Company』の「2022 World Changing Idea(世界を変えるアイデア賞)」にもノミネートされました。

リサイクルした使用済みスマホケースは16万個以上。廃棄プラスチックは28,000キロ以上の削減に成功。

2つ目が、「DROP TO ZERO」の取り組みです。CASETiFYにとって、サステナビリティ(持続可能性)は永遠の課題と捉え、商品の品質を維持しながら、新品プラスチック使用量の削減に取り組んでいます。堆肥・生分解性のある素材やヴィーガンレザーを採用したスマホケースのローンチなど、地球環境に配慮した製品開発を続けています。また、独自の技術によって、製造工程で発生するプラスチック端材やリサイクルしたプラスチックを組み合わせた素材を生み出すことで、二酸化炭素排出量を最大20%削減することにも成功しました。

3つ目は、アースデイに関連した取り組みです。2022年4月22日、アースデイを記念してコンテスト「Re/CASETiFY Your World」を開催。使わなくなったスマホケースをどのように再利用するかアイデアを集め、優れたアイデアには資金を提供し実現をサポートしました。国内からはアクセサリートレイ、フラワーベースにアップサイクルするアイデアなど多数のアイデアが寄せられました。また、クリエイティブスタジオ「Crosby Studios」と協同で不要になったスマホケースから製作されたソファを香港のCASETiFY STUDiOにて展示し、お客様に関心を持っていただけるよう工夫しています。CASETiFYらしいユニークな取り組みは、店舗スタッフからお客様にダイレクトに周知することはもちろんのこと、プロモーションにご協力いただくYouTuberやTikTokerの方にも、CASETiFYの取り組みに賛同いただき、リサイクル素材を使用した商品が多く展開している点を訴求いただいています。

今後の目標や展望

「新品プラスチックの使用量ゼロ」の達成を目標としています。また、グローバルで2025年までに100店舗の出店を計画し、世界中でサステナビリティを体験できる機会を提供していきたいです。ビジネスとしても成長を続け、2025年までに売上高30億ドル、テックアクセサリー業界のシェア15%を目指します。

Casetify

また、今後は妥協しないイノベーションでこの業界を盛り上げ、サステナブルな取り組みとCASETiFYらしい自己表現の素晴らしさが伝わるクリエイティビティが融合した製品開発を進めていければと考えています。同じくサステナブルな取り組みを積極的に行っているブランドなどと協業し、私たちの製品がサステナブルアクションのきっかけになるような地球環境に配慮したアクセサリーをお客様に届けていきたいと思います。

永田 智恵
Casetify株式会社 カントリーマネージャー。日本の外資系企業で、ファッションブランドや化粧品のマーケティング・PRを担当したのち、2016年グローバルライフスタイルブランドであるCASETiFYに入社。現在は日本チームの責任者として日本マーケットの展開業務すべてに携わる。
▼お問い合わせ先
●企業名:Casetify株式会社
●URL:https://www.casetify.com/ja_JP/

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