ACSLは、日本郵便が実施する「ドローンによる配送」に国産ドローンを提供すると発表した。

同試行に提供するのは、ACSLが3月13日付で日本で初めて第一種型式認証を、3月15日付で第一種機体認証を国土交通省より交付された国産ドローン「PF2-CAT3」。

ACSLは、2021年6月に日本郵便および日本郵政キャピタルと業務提携契約を締結し、ドローンなどの自動配送による「配送高度化」をはじめとして、先端技術による配達ネットワークの高度化に向けた検討と取り組みを継続的に推進している。

その一環として、日本郵便が3月に実施する「ドローンによる配送」に国産ドローンを提供し、運航の支援をするとのことだ。

日本郵便は、2023年3月17日付で国土交通省航空局から飛行の承認を取得したことを受け、新たな取り組みとして、郵便局から実証場所の配送先地区に住んでいる受取人宅へ第三者上空(有人地帯)を含む飛行経路での補助者なし目視外飛行(レベル4)を日本で初めて実施。

日本郵便主催「ドローンによる配送」概要
・運行日:2023年3月23日(予定)
・運行区画:奥多摩郵便局(東京都西奥多摩郡奥多摩町氷川1379-6)配達区内
・主催:日本郵便
・実施協力:下表のとおり

協力団体名概要
ACSLドローン「PF2-CAT3」の提供および運航の支援
奥多摩町地域住民などとの調整の支援

機体概要

項目概要
機種名PF2-CAT3
第一種型式認証、第一種機体認証取得
外寸1,174mm×1,068mm×601mm(プロペラ含む)
重量機体:5.53kg
バッテリー:3.27kg
最大ペイロード:1.00kg
最大離陸重量 9.80kg
最高速度水平:10m/s(36km/h)
上昇:3m/s
下降:2m/s
飛行方式電動・自律制御
監視方式地上局PC画面上で挙動監視
異常時警報表示、緊急着陸などの指示に対応
その他非常用パラシュートを搭載
運航時は最大1.0kgの荷物などを搭載
風速10m/sまで運航可能