ワークマンは2023年2月に労働寿命を延ばす製品をコラボ開発ための「快適ワーク研究所」を設立したことを発表した。

同研究所は快適ワーク製品を企業や大学と共同開発するコラボ推進組織で、所長にはワークマン役員待遇製品開発部長の柏田大輔氏が就任する。

「快適ワーク研究所」を設立

快適ワーク新製品は東京国際フォーラムで開催された「ワークマン春夏新製品発表会」で特設コーナーを設けて同社アンバサダーとマスコミを中心に紹介。

3月8日にはユーザー企業とワーク系インフルエンサー向けに快適ワーク研究所主催の「新製品発表会&試着会」を東京大手町の日経ホールで開催するという。

「快適ワーク研究所」が仕掛けた新製品の第1弾は、2023年2月から本格販売する「アシストパワースーツ」。軽量で簡単に着用でき、背筋の使用率を38%以上も軽減できるため、筋力の弱い高齢者や女性に最適な製品としている。

また、研究所の第2弾はパナソニックホールディングスの100%出資会社であるShiftallと提携し開発したペルチェ素子による直冷方式の「冷暖房服」。

電極の入れ替えで冷却と温熱機能を持つペルチェ素子は信頼性・安全性の観点から国内メーカー製を採用。冷暖房服は定価20,000円で5月から1万台に限定したテスト販売を開始するという。

■ペルチェ素子による直冷型「冷暖房服」のメリット

(1)直冷方式で高性能:冷却10度、温熱42度
※測定条件:25度環境下/無負荷時の温調プレート温度
(2)オールシーズン対応:冷暖切り替え機能
(3)互換性:スマホの予備電源(5V、10,000mAh)の使用が可能※但し動作保証外
(4)インナー方式:既存の作業服が使用可能(作業服の下に着用するため)
※冷却用途においてはベスト、アウターともに排熱対策(熱籠り防止)が必要となる

ペルチェ素子による直冷型「冷暖房服」

なお同社は、冷暖房服以外に熱中症対策用の「水冷服」も1万着のテスト販売を開始するという。

快適ワーク関連の既存製品は既に多数あるが、その中で「快適ワーク研究所」は企業や大学と共同で売上10億円以上に育つ大型製品をコラボ開発するための組織として、毎年、研究所は世の中にない快適ワーク新製品を投入していくとのことだ。