パルシステム連合会は、配達時に使用する通い箱をリニューアルすることを発表した。
発泡スチロール製の保冷箱は、再生プラスチック原料を100%使用したものへ一部切り替え、折りたたみコンテナも部分的に再生プラスチックを採用。これにより、2023年度から2030年度までの8年間で累計763tのプラスチック削減を目指すとのことだ。
パルシステムは、青果や牛乳などを利用者まで届ける冷蔵・冷凍品用の保冷箱は、再生プラスチックを100%原料にして製造されたものを一部で導入。
先行して2月17日から、埼玉県白岡市のパルシステム埼玉の白岡センターで5,400箱を導入し、耐久性や夏の保冷効果の検証を経て本格導入を目指すとしている。
2023年度は10t程度を切り替え、段階的に引き上げる予定とのことだ。
なお100%再生プラスチック原料の特徴として本体の黄色味が多少強くなるため、汚れや劣化と間違われないよう側面にリサイクル素材であることを明記し、利用者の理解を促すという。
なお、調味料や日用品などの常温品を届ける折りたたみコンテナは、2022年から底面に加えて上部の枠部分にリサイクル素材を導入しており、41~57%の再生プラスチックが使用され、2022年度は年間16tのプラスチック使用量を削減。今後も補充する際に随時導入するとしている。
パルシステムは、プラスチック使用量の削減(サイズの縮小、軽量化や紙への置き換えなど)を優先しながら、再生材への切り替えを積極的に進めており、物流資材は、2030年度までに基準年とする2021年度比で25%削減(再生プラスチックへの切り替え含む)を見すえ、2023年度以降の8年間で累計763tの削減を目指すとのことだ。