1月27日、宇宙商社として衛星の打ち上げサービス等を手がけるSpace BDが、世界的に活躍するアーティストMasa Hayamiさんのアート作品を2023年度内に宇宙に打ち上げる計画を発表しました。

Masa Hayamiさん

Masa Hayamiさんは、禅や東洋思想を取り入れ、絵画、ドローイング、写真、3Dアプローチ、デジタルアート、手や体を使ったパフォーマンスアートなど、幅広い学際的芸術の実践・活動を行う芸術家です。

プレスリリースによると、アートの力で新しい未来を力強く発信し続けるMasa Hayamiさんの姿勢と、Space BDが目指す「日本発で世界を代表する産業と会社をつくる」ビジョンが共鳴したことから、今回のコラボレーションが実現したということです。

Space BDは、国内外の研究機関や教育機関、企業から集めた、研究用素材、写真、イラストなどをISSに輸送し、日本実験棟「きぼう」の中型曝露実験アダプタ (i-SEEP)に搭載する新たな簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)を活用して宇宙空間に曝露する「スペースデリバリープロジェクト ~RETURN to EARTH~(以下スペースデリバリープロジェクト)」を2021年8月に発表しました。

簡易材料曝露実験ブラケット(ExBAS)

2022年2月には、損害保険ジャパンの公式キャラクターを印刷したアルミ板などを含む、スペースデリバリープロジェクトの第一弾対象品打ち上げられました。

今回のプロジェクトも、打ち上げから地球帰還まではスペースデリバリープロジェクトを活用します。Masa Hayamiさんのアート作品は日本実験棟「きぼう」の設備を活用して、約6か月間宇宙空間に触れさせた後、地球に帰還します。さらに、宇宙に打ち上げられたという証明をつけてNFT化し展開する予定だといいます。

Masa Hayamiさんはこのように述べています。

「今回、この宇宙とアート、NFTプロジェクトのお話を頂いた時は、そのあまりにもダイナミックでスケール感が有り、また夢のあるプロジェクトに、日本人芸術家として、初めてオファーを頂いた事に、非常に光栄に感じ、感激しました」

「今回の宇宙飛行で、アートがどういう形で帰ってくるのか。またそこからの展開は……未来へ向けた、フューチャーアートの制作が今、まさに始まりつつあります」

このような取り組みは、ISSや地球低軌道の新たな利用の開拓やアウトリーチにつながることが期待されます。

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参考

宇宙×アート×NFTの新たなコラボレーション開始 世界的に活躍するアーティストMasa Hayami氏のアート作品を2023年度内に宇宙に打上げ、地球に帰還後にNFT化予定

国内外から集められた研究対象品と記念品などを宇宙空間へ 「スペースデリバリープロジェクト」開始