睡眠関連疾患の適切な診断と治療にはさまざまな困難がある
睡眠関連疾患患者における特徴的な睡眠のパターンは、客観的・経時的に把握することが難しく、患者自身の記憶と感覚に大きく依存するため、適切な診断と治療にはさまざまな困難があるのが現状だ。
従来の睡眠関連疾患の治験では例のない今回の取り組みにより、患者の睡眠状況の客観的理解、日中の眠気パターン分析、症状のない人との比較による睡眠・日中データの特徴抽出、日中の眠気発生の予兆検出などがアウトカムとして期待される。
今まで観測が難しかった、患者ひとりひとりの睡眠リズムの実態や生活パターンなどを把握することが可能になる。長期的には疾患リスクの検知や眠気の予兆検知を通じたQOL(生活の質)や生産性改善にも応用できるデジタルバイオマーカー指標の生成、患者背景や治療目的に応じた個別化医療、在宅でも可能な質の高い疾患管理の実現など包括的な睡眠エコシステムの構築を目指すという。
探索的研究プログラムの特徴
- ナルコレプシー、閉塞性睡眠時無呼吸症候群の客観的疾患理解、特徴(睡眠の状況、日中の眠気など)
- 患者の主観的評価とウェアラブルデバイスで取得した客観的データを照合したAI等を用いた解析
- 今後の治験・臨床における妥当性・信頼性の高いデジタルバイオマーカー指標の生成
■株式会社Four H
https://www.four-h.co.jp/
■アキュリスファーマ株式会社
https://www.aculys.com
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