認定特定非営利活動法人カタリバ(以下、カタリバ)が取り組む不登校支援事業は、文部科学省が行う「夜間中学の設置促進・充実事業」に採択され、不登校生徒の支援に夜間中学を活用する実証事業を開始したことを発表した。

NPOカタリバ、不登校支援「夜間中学」の活用開始

文部科学省による調査で、日本の小中学校における不登校の児童生徒をふくむ「長期欠席者」の数が約41万人(413,750 人、うち不登校児童生徒は約24万人)に上り、過去最多を更新したことが明らかとなっている。

一方で不登校の子どもたちをサポートする「教育支援センター」の設置は”努力義務”とされており、現状、全国の約6割の自治体にしか設置されていないなど公的支援が足りていない現状があるという。

その中で、文部科学省は不登校の子どもたちに対する支援策として、夜間中学での受け入れも可能であるという通知を発信。

今回、カタリバが取り組む不登校支援事業が、文部科学省が公募した「夜間中学の設置促進・充実事業」に採択され、足立区立第四中学校において夜間中学を活用した不登校支援の実証事業開始に至ったとのことだ。

同取り組みでは夜間中学に通う不登校の子どもたちに伴走すると共に、子どもたちを円滑に受け入れるための体制づくりを実施。

不登校の子どもたちが一人ひとりにあった学びの場を選択できるように、これまで不登校支援事業で得たノウハウを活かして、夜間中学を活用した新たな学びの場を届けることを目指すという。

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カタリバは、同実証事業を通して、不登校の子どもたちへさらに多様な学びの選択肢を届けることを目指すとのことだ。