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タイガー魔法瓶は、12月2日から5日まで、全国20〜60代の男女で寒い時期の地震避難を経験した人330名と未経験の人330名を対象に「寒い時期の防災対策に関する調査」を実施し、結果を公表した。
令和3年版国土交通白書によると、自然災害への対策について「何もしていない」人は東日本大震災前(2010年頃)の52%から、 2021年1月~2月時点で39%と減少傾向にあり、防災対策への関心は高まっている。
季節を問わない基礎的な防災対策において災害に備えている割合は増加傾向にあるものの、地震や台風、大雨など、さまざまな災害が多い日本においては、さらに冬や夏などの季節には時期に合わせた対策も必要になる。
そこで、タイガー魔法瓶は「寒い時期の防災対策に関する調査」を実施したとのことだ。
■寒い時期の避難経験者・未経験者ともに「冬の防災対策をできていない」が半数以上
「冬の防災対策をできていない」と答えた割合は、寒い時期の避難経験者、未経験者ともに半数を超える結果となり、寒い時期の災害への備えが不十分であることが分かった。
一方で「冬の防災対策が十分できている」と回答した割合は、寒い時期の避難経験者が36.2%、未経験者が17.3%となり、避難経験者の方が冬用の防災対策をしている人が約19%多いという結果に。
このことから、寒い時期の避難経験を通して、寒い時期用の防災対策の必要性を実感した人が多いと予想されるという。
■寒い時期の避難で実際に欲しいのは、「あたたかい飲み物」「あたたかいごはん」
「寒い時期の避難場所で困った/困ることは何か」という質問に対し、未経験者が1位「身体が冷えて寒い」2位「寒くて眠れない」3位「トイレが混んでいる」だったのに対し、経験者は1位「身体が冷えて寒い」2位「あたたかい食べ物がない」「お風呂に入れない」となった。
1位は同じであったものの2位以降は違いがあり、寒い時期の避難で困ることの想像と現実に大きな差があるという結果となった。
「寒い時期の避難場所であったらいいもの」は、避難経験者・未経験者ともに1位は「あたたかい飲み物(お湯以外)」。
一方で、未経験者は2位「毛布」3位「防寒シート」だったのに対し、経験者は2位「あたたかいごはん」、3位「毛布」という結果に。実際に寒い時期の避難場所で求められるのは、あたたかいごはんや飲み物などの身体の内側から温まることができるものだということが分かった。
■避難経験者の74%が「避難場所でお湯が必要だった」と回答
寒い時期の避難経験者の74%が、「寒い時期の避難場所で、お湯を必要とした」と回答。なかでも子どもと避難した人のうち88%が「寒い時期の避難場所で、お湯を必要とした」と回答。
また、「寒い時期の避難場所に、電気なしでお湯を保温できる道具(保温ができる魔法瓶のポットや水筒、スープジャーなど)があるといいと思う」と回答した割合は、全体の約83%に。
お湯の確保が課題となりやすい寒い時期では、避難時にお湯を保温できる魔法瓶製品のニーズは高いことが明らかとなった。
お湯を必要とした具体的なタイミングのTOP3は、「温かい飲み物を飲むとき」が64.2%、「インスタントラーメンを作るとき」が57.5%、「インスタントスープを作るとき」が38.3%となり、上位はすべて飲食に関わるタイミング。
また、「温かいおしぼりを作るとき」も割合が高く37.5%。「寒い時期の避難場所で困ったこと」を避難経験者に質問した際に、 「お風呂に入れない」の回答が2番目に多かったことを踏まえると、入浴替わりのケアなどで温かいおしぼりを必要とするタイミングが多かったと推察されるとしている。
■調査概要
調査対象:20代~60代の男女
【寒い時期の避難経験あり】330名(有効回答数326名)
【寒い時期の避難経験なし】330名
調査期間:2022年12月2日~5日
調査方法:インターネット調査(自社調べ)