CRI・ミドルウェア(以下、CRI)は、コミュニケーションミドルウェア「CRI TeleXus®(以下、TeleXus)」をバージョンアップし、新たに数千人規模の「多人数ボイスチャット」機能をリリースすることを発表した。
独自の分散型ルーティング技術によって、低コストでメタバース空間での大規模ボイスチャットが可能になるとのことだ。
同機能により、メタバースをはじめとして、オンラインライブやバーチャルショッピング、バーチャルオフィス(仮想オフィス)など、多くのユーザーが集まるオンライン空間でのコミュニケーションを実現するとしている。
また、匿名性を確保しプライバシーを保護するボイスエフェクト機能や話者の分離度を高める空間オーディオ機能も提供するとのことだ。
【ユースケース例】
●メタバース
●オンラインライブ・フェス
●オンライン展示会・美術館
●バーチャルオフィス(仮想オフィス)
●バーチャルショッピング
●バーチャルショールームなど
■数千人規模の多人数のオンラインコミュニケーションを実現するTeleXus
TeleXusを導入することで、従来は技術的に難しかった数千人規模のオンラインコミュニケーションを実現。
CRIは、数千人規模の多人数の発話をユーザー自身の端末で分散制御する独自の分散型ルーティング技術により、大量のユーザーが同時に同じ空間で交流可能なシステムを開発。
多人数が自由に交流することで生まれる場の熱気や空気感をオンライン空間にも再現し、広大な仮想世界の体感を可能にする。
■独自の通信最適化技術で大量のデータ制御を高速・軽量に
オンライン空間で数千人規模のコミュニケーションを実現する際に、会話の制御は非常に重要となる。全員の発言が聞こえてしまってはコミュニケーションが成立しないため、近くにいるユーザーのみと会話できるような制御が必要になるという。
CRIはこの課題に対して独自の通信最適化技術を適用。ユーザーの端末で一部の情報を分散処理することでサーバーの処理量を減らし、また会話中のユーザーのみに選択的に通信することでサーバーにかかる負荷を軽減した結果、数千人規模のボイスチャットが実現可能となったとのことだ。
さらにTeleXusの標準機能を組み合わせることで、数千人規模のオンラインコミュニケーションにおいても、ボイスエフェクトや空間オーディオを適用することができ、オンラインならではの交流体験を強化。
また大幅な遅延の改善や音質の向上など、オンラインコミュニケーションを快適にする特長も備えているとしている。
今回の製品アップデートでは「多人数ボイスチャット」機能追加をはじめとして、複数の機能強化を実施。詳細は以下の通りとなる。
【アップデート内容】
●新機能「多人数ボイスチャット」
●P2P方式の通信の改善
●空間オーディオの改善
●Speech To Text β版提供