キヤノンは、米国の特許専門調査会社IFI CLAIMSパテントサービスによる、2022年に米国特許商標庁(USPTO)に登録された特許数(速報値)が世界5位となったことを発表した。

キヤノンは37年連続で世界5位以内を維持したこととなり、これは世界の企業で唯一キヤノンが達成した記録とのことだ。また、日本企業においては18年連続1位に。

キヤノンは、日本国内はもとより海外での特許取得も重視しており、地域ごとの事業戦略や技術・製品動向を踏まえた上で特許の権利化を推進。特に米国は、世界最先端の技術をもつ企業が多く市場規模も大きいことから、米国での特許出願については、事業拡大、技術提携の双方の視点から注力しているとのことだ。

【米国特許取得件数における世界企業・日本企業中のキヤノンのランキングおよび特許取得件数(直近10年)】

■2022年~2018年

世界企業・日本企業中のキヤノンのランキングおよび特許取得件数:2022年~2018年

■2017年~2013年

世界企業・日本企業中のキヤノンのランキングおよび特許取得件数:2017年~2013年

キヤノンは、プリンティング、イメージング、メディカル、インダストリアルの4つの産業別事業グループにおいて、日々新たな技術の創出に取り組んでいるとしている。

各事業の競争力の強化に加えて、近年では映像解析技術、最先端のイメージセンサー、ボリュメトリックビデオ、医療AIなど事業のベースとなり、応用・転用が可能な基盤要素技術の開発にも注力し、特許出願においても重視しているとのことだ。

事業を支えるコアコンピタンス技術の特許出願・権利化はもちろんのこと、時代を見据えてさまざまな分野の技術についても特許出願・権利化を行うことで、強い特許ポートフォリオを構築し、事業の競争優位性・自由度を確保しているという。

キヤノンは今後も、知的財産活動によって事業を支え、付加価値の高い製品・サービスを提供し、より良い未来社会の創生に貢献していくとのことだ。