【寄稿】誰にもしわよせがこない社会づくりを目指して~パリ発クリーンビューティーブランドが体現するSDGsが当たり前の経済活動~|SHIGETA株式会社

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本コラムは、企業・団体などから寄稿された記事となります。掲載している取り組みやサービスの内容・品質、企業・団体などをAMPが推奨・保証するものではありません。

各企業・一人ひとりのパートナーシップ構築の加速をサポートするため、サステナブル推進企業の取り組み事例をコラム形式で提供。

今回はSHIGETA株式会社の取り組みを紹介する。

SHIGETA株式会社の取り組み

ここでは、サステナブルな社会の実現に向けた事業内容について
▼アプローチ視点
▼実施内容
▼推進体制
の3つの視点を一覧形式で紹介する。

アプローチ視点 SHIGETA PARISは2006年に立ち上げたオーガニック化粧品ブランドです。植物の恵みでストレスを解消し、心と体のバランスを図り、自分自身が幸福感に満たされることで、人にも優しい視線を向けることができる。それが社会や地球環境を変えることにつながっていく。そんな思いで製品作りに取り組んでいます。徹底したリサーチ、最新の技術と研究を駆使した効果へのこだわり。オーガニック製品を作るにあたって、製造からパッケージングまでパリの自社工場で行っています。このように、すべての工程を自分たちで管理している環境がSDGsの推進につながっています。
実施内容 有機栽培で土壌に負担がかからない製品作りを目指し、その上で原料はフェアトレードのものを採用して社会に還元されるシステムになっているかを重視しています。私たちの経済活動が、労働者の人たちに還元されるかどうかも考慮し、国際的に経済状況が不安定な国のものを採用しています。さらに、製品に少し傷がついてしまったなどの不備があった際は、捨てずにボランティア団体に寄付を行っています。肌のことを考えて開発するのはもちろんですが、パーム油由来の界面活性剤を使わないことで東南アジアの森林問題の一旦を担ったり、製造過程で子供が従事していないことだったりと、社会的な意義も加味しながら、自分たちの経済活動で誰にもしわよせがこない社会を目指しています。
推進体制 フランス・パリに自社工場があることから、欧州基準の厳しいオーガニック認証であるCOSMOSをクリアしています。この認証に沿い有機栽培を積極的に行い、社会や労働者の暮らしに還元されていくシステムを積極的に採用しています。人権や倫理を保証する高い水準のオーガニック認証を受けているブランドとして、自分たちの経済活動が他者の生活や環境の調和につながるアクションを製造当初から守り続けています。

取り組み実施に至った背景

製品を作りはじめた2006年から会社としてSDGsの達成に向けて取り組んできました。人や環境により優しいものを作ることを考え自然に辿り着いたのが、オーガニック製品でした。

SHIGETA PARISは、自分と他者、また環境との調和をもたらすものこそがホリスティックビューティーであるという考え方に基づき、充実した心地よい毎日を過ごすためのプロダクトを提供しています。そのためにはセルフケアも大切なので、セルフマッサージ(皮膚に触れること)がもたらす脳への影響なども研究し取り入れています。

オーガニックと聞くと、有機栽培をしている全てのもの=オーガニックという認識があると思いますが、SHIGETA PARISは単に有機栽培をしているのではありません。フランス・パリに自社工場があることから、欧州基準の厳しいオーガニック認証であるCOSMOSをクリアしており、この認証に沿い、有機栽培を積極的に行い社会や労働者の暮らしに還元されていくシステムを積極的に採用しています。人権や倫理を保証する高い水準のオーガニック認証を受けているブランドとして、自分たちの経済活動が他者の生活や環境の調和につながるよう取り組んできました。

そもそも「人権」「環境」「社会的なこと」を踏まえて物を作るのは人として自然なことだと考えています。どうやって物を作るのかという倫理観を大切にすることで、製品に対する納得感が生まれるはずです。当たり前のように環境負荷などを鑑みて製品を作ることが、誰にもしわ寄せがこない社会への一歩だと思います。

実施している取り組み

ヨーロッパの厳しいオーガニック認証の限られた枠のなかで、化粧品としてのグラマラス感を損なわない製品の開発・製造をしています。有機栽培で土壌に負担がかからない製品作りを目指し、その上で原料はフェアトレードのものを採用して社会に還元されるシステムになっているかを重視。私たちの経済活動が、労働者の人たちに還元されるかどうかも考慮し、国際的に経済状況が不安定な国のものを採用しています。また、製品に少し傷がついてしまったなどの不備があった際は、捨てずにボランティア団体に寄付を行っています。

肌のことを考えて開発するのはもちろんですが、パーム油由来の界面活性剤を使わないことで、東南アジアの森林問題の一旦を担ったり、製造過程で子供が従事していないことだったりと、経済活動における社会的な意義も加味しています。この考え方で、物作りを行うことは自分たちにとっても困難なことではありますが、社会の責任を感じているからこそ蔑ろにはできないと思いました。

製品のパッケージは環境へ最大限の配慮をもってデザインされています。容器の形や大きさは少ないエネルギーでリサイクルできるよう設計し、素材は簡単にリサイクルに出せる材料(ガラス、アルミニウム、紙カートン、PP,PET,PE)を選んでおり動物由来の材料(皮革、生糸など)を使うことは決してありません。しかしリサイクルされやすい材料を使うことで生じる問題もあります。エッセンシャルオイルとして使っている精油とプラスチックの相性が合わずに、容器の色が変わってしまうことがあり、これは人工的な香りではなく精油をつかっていることに起因します。COSMOS認証の限られた枠の中で、品質や価格などのバランスをとることは非常に難しいです。

他者の調和なしに、自分の調和はつくれないように、自分たちの経済活動だけではなく周りにも配慮することが、自分の調和をつくることにつながっていると思います。こういった考え方などは、私が編集長を務めている「Spring Step」というウェブマガジンで、オーガニックの意味や体と環境について書いているので、プラットホームにして発信していきたいです。

サステナビリティ推進体制

自社工場はフランスのパリにあり、12人の開発チームで製品製造を行っています。ヨーロッパは日本と比べてエコ的な考え方が一人一人に根付いているように感じますし、そういったSDGs先進国で事業を行うことにより、厳しい基準のもと製品作りに取り組めています。会社をやっているだけでもCO2が出てしまいますが、それをどうすれば最低限に抑えられるのかという課題をラボのメンバーは当たり前のように考えています。傍から見ればSDGsの意識が高いように思われることであっても、ごく自然に当たり前のように製品作りの中で考えています。

また、フランスは化粧品会社が経済活動を行うにあたっての条例が新しいので、それもフォローアップして自社に反映しています。欧州のムーブメントに沿って、会社の活動そのものが枠の中に納まるようにいかに環境に負荷がかからないかを前提として開発・製造を行っています。

今後の目標や展望

今後も経済活動をする中で、欧州の認証団体が保証しようとしている環境や人権などの社会的な課題を重視して物作りを行っていきたいです。

現在も、製品パッケージをよりエコにできないかと見直しを行っています。よりリサイクルしやすいパッケージの原料を使用できるようにすることや、ゴミの量を減らすことなど環境に負担のかからないものを研究しています。

他人の調和なしに、自分の調和は作れないように、会社としての経済活動が社会にどのような影響や貢献をもたらし、調和につながっているかを大切にし、当時からの変わらない姿勢で本物のオーガニック作りに取り組んでいきたいです。

CHICO SHIGETA
SHIGETA PARIS 主宰、ホリスティックビューティーコンサルタント。美しい肌と体を育むためには心身のバランスこそが不可欠と考え、長年フランスおよび日本にてビューティーメソッドを探求。その経験と実績をもとにバイタリティー・コーチング® を考案。ソフィア・コッポラやイザベル・ アジャーニといったパリのセレブリティやアーティストのためのパーソナルコーチとして活動するほか、大手化粧品会社「ロレアル」や美容機器会社のコンサルティング及びブランドスポークス マンとしても活躍中。『「リセットジュース」を始めよう ~ パリ美人のダイエット』(講談社刊)など、 著書多数。オーガニックのすばらしさやホリスティックなライフスタイルがもたらす心と健康への近道を紹介するウェブマガジン「Spring Step(スプリングステップ) www.springstep.jp」の編集長も務める。CHICO SHIGETA インスタグラム @chicoshigeta
▼お問い合わせ先
●企業名:SHIGETA株式会社
●URL:https://shigetaparis.jp/

本特集(サステナライズ寄稿)に関してはこちらからお問い合わせください。

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