プラスチック包装の専門メーカー大阪和田化学工業は、国内で回収される廃プラスチックのみを使用したごみ袋「進化するごみ袋」を開発し、事業者向けに正式販売を開始したことを発表した。
なお、同製品はサッカーW杯2022日本チームに採用された公式ごみ袋と同じ仕様とのことだ。
近年、海洋プラスチックごみ問題が急激に深刻さを増し、削減への動きが世界的な広がりを見せている。今年4月には、北欧で先行する「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の概念を取り入れた「プラスチック資源循環促進法」が国内で施行されている。
これに伴い企業が果たすべき社会的責任も、より具体的かつ継続的なアクションが求められ、プラスチック資源循環の促進に注目が集まっているという。
2020年のレジ袋有料化を機に再生プラスチックを利用した商品開発に取り組んできた同社は、この流れを受け、国内のプラごみのみを原料とした循環型商品「進化するごみ袋」を開発、今年5月より実証実験を行い、利用企業からの好評を受けて正式販売に至ったとのことだ。
■「進化するごみ袋」概要
「進化するごみ袋」は、リサイクル製品の弱点であった「破れやすさ」「調達の不安定さ」を克服し、環境に優しくなおかつ手に入れやすく、使いやすい商品となっているという。
特徴1.100%国内産再生プラスチック
国内で発生しトラッキング可能なプラ素材のみを使用。原料も製造も日本製だから為替リスクに左右されずに安定した品質と量を提供。
特徴2.破れにくくて手でほどける
ごみ収集の現場で上がった利用者の声を品質に反映。伸縮性が高く、破れにくい。結び目がするりとどけて使いやすい半透明のごみ袋となっている。
特徴3.純日本製だから資源循環に貢献
国内の廃ストレッチフィルムのみ使用して100%の資源循環を達成。バージン品より安価で、かつサステナブルなエコマーク認定商品。
■商品概要
商品名:進化するごみ袋
原料樹脂:LLDPE(ストレッチ再生)
耐熱温度:130℃
使用用途:ごみ袋
商品構成:
45L(10枚×50冊)7500円、70L(10枚×30冊)6000円、90L(10枚×20冊)5000円