パナソニック 空質空調社(以下、パナソニック)は、業務用空調機で主流の冷暖房能力20馬力タイプで初めて、ガスヒートポンプエアコン(以下、GHP)と電気式ヒートポンプエアコン(以下、EHP)を組み合わせた「一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ(以下、スマートマルチ)」を2023年4月に発売すると発表した。

2050年のカーボンニュートラル実現やエネルギー価格の高騰を背景に、省エネルギーで、CO2排出量の少ない業務用空調機のニーズが高まっている。

パナソニックは、これまで業界に先駆けて30・35・40馬力でGHPとEHPを組み合わせたスマートマルチにおいて「セパレート型」を提供してきた。今回、業務用空調機で主流の冷暖房能力20馬力タイプでは初めて、一つの筐体内にガスエンジンと電気モーターを搭載した「一体型」をラインナップに加えるという。

同製品は、空調負荷に応じてガスと電気の運転比率を最適制御でき、業界トップクラスの省エネルギー性能APFp2.46を達成。また、ガスと電気のいずれかの供給遮断や、GHPとEHPのいずれかが故障しても、一方の空調で運転継続が可能で、BCP(事業継続計画)対応に役立つとのことだ。

さらに、空調負荷に応じたGHPとEHPの運転比率の制御だけでなく、再生可能エネルギー等のエネルギー供給量や電気料金などに応じた運転制御も搭載、多様な制御方式により幅広いニーズに対応するという。

施工性においては、配管や配線の省施工化だけでなく、GHPと同じ製品寸法のコンパクト設計により、既設のリニューアルも容易な省スペース性を実現したとしている。

パナソニックは、スマートマルチのラインナップを拡大し、新規導入や設備リニューアルの幅広いニーズに商品・サービスを提案することで、省エネルギー・CO2削減、BCP対応に大きく貢献していくとしている。

<特長>
1.ガスと電気の運転比率の最適制御により、業界トップクラスの省エネルギー性能APFp2.46を達成
2.ガスや電気のいずれかが遮断されても継続運転が可能で、BCP(事業継続計画)に対応
3.多様な制御方式と機器のコンパクト設計により、幅広いニーズに対応

パナソニック、ガスと電気を組合わせた「一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ」を2023年4月に発売

【品名】一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ
【品番】U-GSH560U1DR(20馬力相当)
【希望小売価格(税抜・工事費別)】7,426,000円
【発売日】2023年4月発売予定