- 本コラムは、企業・団体などから寄稿された記事となります。掲載している取組みやサービスの内容・品質、企業・団体などをAMPが推奨・保証するものではありません。
各企業・一人ひとりのパートナーシップ構築の加速をサポートするため、サステナブル推進企業の取り組み事例をコラム形式で提供。
今回は楽天グループ株式会社の取り組みを紹介する。
楽天グループ株式会社の取り組み
ここでは、サステナブルな社会の実現に向けた事業内容について
▼アプローチ視点
▼実施内容
▼推進体制
の3つの視点を一覧形式で紹介する。
アプローチ視点 | さまざまなグループサービスを通じて、消費者にグリーンな生活やお買い物に関する情報発信および行動の選択肢を提供することで、自然と環境に配慮した消費行動の促進に取り組んでいます。 |
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実施内容 | 楽天の対象サービスで、指定の環境配慮商品を購入または環境に配慮した取り組みを行う対象宿泊施設を利用するユーザーに対し、「楽天ポイント」やクーポンを進呈するイベント「グリーンカートフェスタ」を実施しています。 |
推進体制 | 地域創生事業を全体統括の窓口として、6つのグループサービス、広報、グループブランディング、そして、楽天エコシステム(経済圏)に参画いただいている出店店舗・宿泊施設様など楽天全体でワンチームの体制を構築しています。 |
実施している取り組み
環境省が推進する食と暮らしの「グリーンライフ・ポイント」推進事業の採択事業者として、2022年10月より「楽天グリーンカートフェスタ」というキャンペーンイベントを実施しています。「楽天市場」や 「楽天トラベル」 、「楽天ラクマ」、「Rakuten Fashion」、「楽天ビック」、「楽天24ドリンク館」にて、対象の環境配慮商品(宿泊施設)を購入(利用)したユーザーに対し、「楽天ポイント」およびクーポンを進呈し、消費者にグリーンな生活スタイルや、お買い物の選択肢を提供することで、カーボンニュートラルな社会の実現を後押ししていく施策です。
「楽天24ドリンク館」では、ラベルレスペットボトル飲料の購入を促しました。ラベルは企業や商品ブランディングの観点から重要視されていましたが、CO2削減という観点から、ラベルレス商品を使うライフスタイルもありではないか、という提案も込めています。
家電を扱う「楽天ビッグ」では、省エネ性能の高い家電を販促することで、消費電力量を日々のライフスタイルから減らし、自ずとCO2削減につながるようにしています。
そして、アパレル関連では、リサイクルとリユースを提唱しました。昨今のファッション業界では、大量生産、大量消費、大量廃棄が地球環境に大きく影響を与えていると言われています。「Rakuten Fashion」では、リサイクルマテリアル(再生素材)を使ったブランドを取り上げることでCO2の削減を、「楽天ラクマ」では、メンズとレディースのTシャツとスニーカーをリユースすることで廃棄物の削減を目指しています。
最後に「楽天トラベル」では、環境に配慮した取り組みをおこなっている全国の宿泊施設を紹介し、予約していただくことで、ツーリズムの観点でも環境配慮ができることを提案しています。
今回、「グリーンカートフェスタ」と名付けたのは2つの目的があり、ひとつは日々の消費活動から環境に配慮できること、そしてもうひとつが“フェスタ”と謳っているように、かしこまらずにみんなでグリーン活動を盛り上げていきましょうという意味を込めています。
結果として、楽天会員にも非常に好評で、多くの会員に参加していただきました。ただ一方で、私たち楽天が提供できている選択肢自体がまだ一部なので、今後は多岐にわたる楽天のサービスへ拡大させていくとともに、引き続き関係者と一緒に大きなムーブメントを作って、ライフスタイルの転換になるよう引き続き画策し、実行していきたいと思います。
取り組み実施に至った背景
環境省が、脱炭素やカーボンニュートラルを掲げた際に、課題となったのが消費者のライフスタイルの転換でした。
楽天としても何か貢献できることはないかということで、楽天会員とどのようなコミュニケーションをすれば消費者が環境問題を意識し、ライフスタイル転換を起こしやすくするのか、実証実験やプロモーションを実施してきました。色々と検討する中で、やはり消費者のライフスタイルの転換を行うには、環境配慮行動をすることが「生活の質を上げる」、「生活者にとってのメリット」につながると認識していただくことが重要だと。その行動を後押しする一つの方策としてインセンティブも活用していくのが効果的だという結論となりました。
こうしたデータも活用いただきながら、環境省さんの方で「グリーンライフ・ポイント」推進事業が立ち上げられていきました。こうした流れもあり、楽天も環境省の「グリーンライフ・ポイント」推進事業の採択事業者として参画させていただきました。
サステナビリティ推進体制
グリーンライフ・ポイント推進事業受託にあたっては、地域創生事業を社外(環境省等)・社内の全体統括の窓口としています。社内については、今回6つのサービスに参加してもらっていますので各担当者との連携、またサービスによっては「楽天市場」出店店舗様や「楽天トラベル」掲載宿泊施設様にも参画・ご協力いただきました。またグループ横断のイベントになりますので、広報・マーケティング観点から、広報やグループブランディングを担う部署からも担当者を任命いただき、楽天全体でワンチームの体制を構築しました。
今後の目標や展望
オールターゲットに向けて環境配慮を意識した実証実験やキャンペーンを続けていきたいと考えています。
楽天グループ全体としても「Go Green Together」という横断プロジェクトを発足させ、自社のカーボンニュートラル達成を目指すとともに、「グリーンカートフェスタ」のような、提供する様々なグループサービスを通じて、消費者にグリーンな生活やお買い物の選択肢を提供する取り組みを引き続き推進していく予定です。今回「グリーンカートフェスタ」で得た知見を活かしながら、70以上の提供サービスを通じて消費者と様々な接点を持つ企業として何ができるのか追求したいと考えています。
理想的なのは、日々の消費の選択肢の中に環境配慮されたものがあって、それが自然に広がっていくこと。ある商品をお得に便利で購入したけれど、実はその商品は環境に配慮されていて、結果的に自然に優しいアクションをしていた、こういう状況を楽天が率先して作っていくのが目指すべきところだと思っています。
- 金井大樹
- 楽天グループ株式会社 地域創生事業 共創事業推進部パブリックアカウント営業課 アシスタントマネージャー。2015年に楽天グループへ入社。現在、地方創生事業で、環境省と連携した環境政策のサポートに従事。
- ▼お問い合わせ先
- ●企業名:楽天グループ株式会社
- ●URL:https://event.rakuten.co.jp/earthmall/special/gcf2022/
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