アサヒグループホールディングスは、米国サンフランシスコに投資運用会社Asahi Group Beverages & Innovation, LLCを設立し、スタートアップ投資ファンドAsahi Group Beverages & Innovation Fundの運営を2023年1月から開始すると発表した。
米国のスタートアップ企業にマイノリティ出資することで、アサヒグループ中長期経営方針で掲げた目指す事業ポートフォリオである、ビールを中心とした既存事業の基盤を活かした新規領域での成長を目指すとのことだ。
スタートアップ投資ファンドAsahi Group Beverages & Innovation Fundは、低アルコール飲料やノンアルコールビールテイスト飲料、成人向け清涼飲料など、将来大きく成長する可能性のある魅力的なブランドや新たな販売手法や製造手法に繋がるテクノロジーを持った米国のスタートアップ企業にマイノリティ出資を実施。
米国のアルコールを含む飲料市場は、ハードセルツァーやエナジードリンクが大きく成長したように新カテゴリーや新トレンドが生まれる、世界をリードする市場だという。
このようなスタートアップ企業へのマイノリティ出資や協業を通し、その企業が取り扱っている商品やサービスの米国内外の売上拡大をアサヒグループの事業基盤を活用して支援。
アサヒグループの日本、欧州、オセアニア、東南アジアにある地域統括会社へ、スタートアップ企業の取り組みや米国市場のトレンド情報を提供し、各エリアの事業に活かし、既存事業の成長にも貢献するとのことだ。
出資総額は、2025年末までに、約70百万ドル(日本円約96億円)を予定。
投資運用会社Asahi Group Beverages & Innovation, LLCの運営メンバーは、アサヒグループの各地域統括会社から選任した社員などで構成し、スタートアップ投資ファンドの運用を行うという。
アサヒグループは、グループ理念 “Asahi Group Philosophy”のもと、「中長期経営方針」で掲げた戦略の着実な実行により、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図り、未来のステークホルダーからも信頼されるグループを目指していくとのことだ。