ライズ・スクウェアは、社会人のゴルフ経験者225人を対象に「ゴルフがビジネスに役立ったことに関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化し、発表した。

「接待ゴルフ」「取引先主催のゴルフコンペへの参加」など、ビジネスでゴルフが必要になるシーンは意外なほど多いもの。とくに「企業の経営者・幹部クラス」「各界の著名人」と付き合いのある「士業」「営業担当者」などは、ゴルフに誘われる機会も多いという。

しかし「ゴルフができるとビジネスにどんなメリットがあるのか」については、イマイチわからないという人も多い。

そこで今回、ライズ・スクウェアが運営する東大阪のシミュレーションゴルフ練習場「ニコゴルフ」は、社会人のゴルフ経験者225人に「ゴルフがビジネスに役立ったこと」についてアンケート調査を実施。

調査結果サマリー

・ゴルフを始めたきっかけは「上司のすすめ」
・ゴルフがビジネスに役立ったこと1位は「コミュニケーションが円滑になった」

ゴルフを始めたきっかけは「上司のすすめ」

社会人のゴルフ経験者225名に「ゴルフを始めたきっかけ」を聞いたところ、1位は「仕事で必要(17.8%)」という結果に。2位「上司のすすめ(16.9%)」、3位「同僚のすすめ(15.6%)」と続く。コンペ参加するなど「仕事で必要だったからはじめた」という人が多いとわかる。

上司や同僚に勧められてゴルフを始めた人も多く、全体的に「仕事・ビジネスがきっかけ」で始めるケースが多いことがうかがえる。

<1位 仕事で必要>
・昇進して会社のゴルフコンペに参加必須となったのがキッカケです(38歳 男性)
・会社の接待で必要になったのがきっかけです(44歳 女性)
・取引先主催のコンペに参加するため(50歳 男性)

「コンペに参加しなくてはいけなくなった」「接待でゴルフすることになった」など、必要に迫られてゴルフを始めた人もいたという。最初は「イヤイヤ」「仕方なく」ゴルフを始める人も多いのかもしれない。また、「昇進に有利だと思ったから」というコメントも。

<2位 上司のすすめ>
・営業部に配属されたときに、上司から「ゴルフを始めたら」と誘われたことがきっかけです(52歳 女性)
・社内の人事異動で営業職に変わった際、ゴルフ好きの重役から「ゴルフをやれ」と勧められたから。クラブまで買っていただきました(68歳 男性)

営業職など取引先とゴルフをする機会がある部署に所属していると、「仕事で役立つから」と勧められることも多いという。中には「道具を買ってもらった」「譲ってもらった」という人も。道具まで用意してもらっては、「始めなくては悪い」「断りにくい」という気持ちになり、始める人がいることもうかがえる。

<3位 同僚のすすめ>
・会社の同僚に打ちっぱなしに誘われてから(51歳 男性)
・新卒入社した職場で先輩に誘われた。先輩がクラブを買い替えるタイミングで、古いものをもらえたため(27歳 男性)

先輩や同僚から打ちっぱなしなどに誘われ、次第にハマっていった人も多い。年齢が近く仲の良い同僚からの誘いなら、気軽に「ちょっと行ってみようかな」と思いやすそうであるという。

ゴルフがビジネスに役立ったこと1位は「コミュニケーションが円滑になった」

社会人のゴルフ経験者225名に「ゴルフがビジネスに役立ったこと」を聞いたところ、1位は「コミュニケーションが円滑になった(88人)」という結果に。2位「仕事がスムーズになった(47人)」、3位「契約を獲得できた(39人)」、4位「人脈づくりできた(34人)」と続いており、「コミュニケーションが円滑になった」と答えた人がかなり多くなった。

コミュニケーションが円滑になるからこそ、仕事がスムーズに進み、契約の獲得にもつながるのだと考えられる。

<1位 コミュニケーションが円滑になった>
・お客様と同じカートで世間話がはずみ、プライベートでも遊びに誘われるほど仲良くなれた(34歳 女性)
・取引先担当者との間でゴルフという共通の話題ができ、ゴルフをきっかけに仕事以外のことも話せるようになりました(48歳 男性)

上司や取引先担当者の趣味もゴルフなら、共有の話題ができて距離を縮められる。また一緒にラウンドすると長時間一緒にいるため、会話する機会も多く、自然に仲良くなれるとのことだ。

<2位 仕事がスムーズになった>
・先輩と仲良くなったことで、仕事中の提案や希望が通りやすくなりました(29歳 女性)
・取引先とゴルフに行って気分良く接待していたところ、仕事で多少の不具合があっても、大目に見てもらえるようになった(38歳 男性)
・役員クラスと気軽に会話できるようになり、プロジェクトの提案がしやすくなった(43歳 男性)

ゴルフを通じて「仕事が進めやすくなった」というメリットを感じる人も多くなっている。互いに「ゴルフを通じて気心の知れた相手」と思えると、どちらかが仕事でミスしても大目に見られるという。また上司や取引先にも、「この人の提案なら聞いてみようかな」と思ってもらいやすいとのことだ。

<3位 契約を獲得できた>
・ウェブデザイナーとして働いています。何度かゴルフコンペに参加しているうちに、仲良くなった方が「自社の広告やサイトのデザインをしてほしい」と言って下さり、新しく契約することになりました(23歳 女性)
・初めて訪問した営業先でゴルフの話で盛り上がり、ラウンドをご一緒することに。その中で商談が決まり、取引することになった(38歳 男性)

「ゴルフの話題で打ち解けたこと」「一緒にラウンドしたこと」がきっかけで、仕事を受注した経験のある人も多くなったという。取引先の担当者が「経営層・役員クラス」だと、相手がゴルフをやっていることも多く、距離を詰めるきっかけとして役立つとのことだ。

同じ条件の取引があるとしたら、「あまり知らない人」よりも「ゴルフ仲間」に発注したくなるのが人情であるという。とくに決裁権者(案件の可否について最終的な判断を下す人)と仲良くなれると、契約までスムーズに進むとしている。

<4位 人脈づくりできた>
・社長さんなど、重役クラスの知り合いができた(20歳 男性)
・ゴルフを通じて、普段では接点ができないような人と繋がれる(35歳 男性)

いろんな会社から人が集まるコンペに参加すると、同業者・異業種含めて知り合いが増える。役員クラスも多く参加するため、普段は話せない人とも繋がりができるきっかけにもなるとのことだ。幅広い人脈をつくっておけば、営業や転職時に役立つという。

<5位 スキルアップにつながった>
・人を待てるようになった。イライラしなくなった(24歳 男性)
・目上の人とのコミュニケーション能力が養われた(45歳 女性)

「集中力や忍耐力がついた」「コミュニケーション能力がついた」などの回答が寄せられている。ゴルフは「相手への気遣い」を重んじるスポーツでもあるので、ビジネスでのマナーにも活かせそうとのことだ。

<同率5位 評価がアップした>
・上司との話が弾んで、出世に役立った(43歳 男性)
・お付き合いのある医師の接待で、人数合わせとしてお相手しました。上司から努力を認められました(58歳 女性)

「接待やゴルフコンペで活躍し、評価が上がった」と感じている人もいたという。単純に「ゴルフが上手=出世する」ではないが、付き合いに積極的に参加することで「やる気がある」と思われる効果はありそうとしている。

<同率5位 接待に役立った>
・接待で使える(22歳 女性)
・ある程度プレーできるので、接待ゴルフの練習などをしなくて済んだ(31歳 男性)

ゴルフ経験がないと「取引先とゴルフする」「取引先主催のコンペに誘われた」といった際に、戸惑ってしまうが、ゴルフを趣味にしていれば、いつでも準備万端で参加できる。結果として相手からも「付き合いがいい」「誘いやすい」と思われて、親密になれそうとしている。

調査概要
調査対象:社会人のゴルフ経験者
調査期間:2022年11月9日~18日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:225人(男性158人/女性67人)
回答者の年代:20代 15.1%/30代 37.3%/40代 24.9%/50代 16.0%/60代以上 6.7%