JX通信社は、2022年11月からカタールで開催されているサッカーワールドカップにあわせ、AIを活用した独自の数理モデルを構築し、すべての試合結果を1万回シミュレーションし、結果を公表した。
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なお、日本時間27日夜から28日早朝にかけて行われた試合の結果を受けて再シミュレーションした結果、日本代表がグループリーグを突破できる確率は26.1%であることがわかったとのことだ。
■GL突破確率は26.1%に下落
同社が開発したAIを利用したシミュレーションでは、日本対コスタリカ戦の日本の勝率を46.0%、日本がグループリーグを突破できる確率を70.8%と予想していたが、コスタリカ戦で日本代表が敗北したことで、グループリーグを突破できる確率は33.9%まで下落。
スペイン対ドイツ戦で引き分けたことで、突破確率はさらに26.1%まで下落している。
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日本はグループリーグ最終戦としてスペイン代表と対戦予定となっているが、勝利できる確率は21.0%となっているという。
日本のグループリーグ突破には、スペイン戦に勝利するか、引き分けた上で同時に行われているドイツ対コスタリカ戦においてドイツが引き分け以上になることが必須になっているとのことだ。
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■GL突破の場合はモロッコ戦が有力
日本代表がグループリーグ突破を決めた場合、ベスト16で、グループFの1位チームまたは2位チームと対戦する。グループFの4か国のうち、モロッコが突破の有力候補(突破確率90.5%)だという。
なお、日本がベスト16への進出を決めた場合は、モロッコとの対戦が有力で、日本にとってW杯最高成績となるベスト8への進出確率は10.3%となっているとのことだ。
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なお、全試合の情報やその集計、国ごとのシミュレーション結果は、JX通信社運営の特設サイト「2022サッカーW杯 勝敗確率&優勝国 AIシミュレータ」にて無償提供。
日本語と英語の両方で、全世界から無料で確認することが可能で、同社のニュースアプリ「NewsDigest(ニュースダイジェスト)」からも確認可能としている。
同社は、「勝敗確率&優勝国AIシミュレータ」の提供にあたり、同社独自で過去のサッカーワールドカップにおける対戦成績、各国代表チームの能力に関する情報、直近の国際試合での対戦成績を収集し、それらのデータをもとにして試合の勝敗を予測する数理モデルを構築。
実際のサッカーワールドカップのプロセスに沿って対戦カードごとに各国の勝利確率を計算し、その確率に応じて勝敗(グループリーグは引き分けも含む)を決定する一連の過程を10,000回繰り返すことで、各国のラウンド16進出確率や優勝確率を求めている。
実際の試合結果を反映してシミュレーションを行うことで、大会期間中も毎日確率を更新。同社は、従来より取り組んできた数理モデルの構築や運用に関する技術を、選挙分野にとどまらず幅広く活用することで、より豊かな社会づくりに貢献していくとのことだ。
<参考>
NewsDigest/JX通信社『2022サッカーW杯 勝敗確率&優勝国 AIシミュレータ』