横浜ゴムの2022年度第3四半期累計連結決算(2022年1月1日から 2022年9月30日)は、売上収益は6,158億円(前年同期比33.7%増)、事業利益は461億円(同24.2%増)、営業利益は453億円(同23.6%減)、親会社の所有者に帰属する同期利益は333億円(同23.4%減)となったという。

原材料価格や物流費の高騰、半導体不足による自動車メーカーの減産、中国でのロックダウンの影響などがあったものの、国内外でタイヤ販売が好調に推移したほか、農業機械用・産業車両用などオフハイウェイタイヤの販売が伸びたという。

また、円安による為替影響も収益を押し上げ、売上収益、事業利益は過去最高となったとのことだ。

タイヤ事業は売上収益、事業利益ともに前年同期を上回ったという。新車用タイヤの売上収益は、世界的な半導体不足による生産調整や中国でのロックダウンの影響を受けたものの、自動車メーカーの挽回生産および北米での新規車種獲得などによる販売増に加え、円安も寄与し、前年同期を上回り。

市販用タイヤは、年初の降雪により国内で冬用タイヤの販売が好調に推移したほか、海外で高付加価値商品の拡販に努めた結果、北米や中国、アジア地域でも販売を伸ばし、売上収益は前年同期を上回り。YOHT(Yokohama Off-Highway Tires、旧ATG)は、農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤの販売が好調であったという。

MB(マルチプル・ビジネス)は、売上収益は前年同期を上回ったが、事業利益は原材料価格やエネルギー費の高騰による影響などにより下回り。

ホース配管事業の売上収益は国内外で建機向け油圧ホースが堅調に推移したほか、北米で自動車向けホース販売が回復し前年同期を上回ったとのことだ。工業資材事業の売上収益は、コンベヤベルトが国内販売強化により好調に推移し、航空部品も民間航空機向け補用品需要が回復したことにより、前年同期を上回り。

2022年度通期の連結業績予想は、2022年8月公表値を据え置き、売上収益は8,550億円、事業利益は625億円、営業利益は605億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は420億円を計画しているという。

決算ハイライト(百万円)

事業別(百万円)