メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とバイオテクノロジー企業Moderna(以下、モデルナ)の日本法人モデルナ・ジャパンは、オミクロン亜系統BA.4/BA.5に対応した追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.222 50㎍を、18歳以上を対象とした追加接種用ワクチンとして厚生労働省に承認事項一部変更申請を行ったことを発表した。

追加接種用2価ワクチンmRNA-1273.222は、mRNA-1273起源株とオミクロン亜系統BA.4/BA.5に対応するmRNAをそれぞれ25μg含む、次世代の追加接種用2価ワクチン。

同申請はmRNA-1273.222の非臨床試験結果および品質のデータに基づくものとしている。

なお、同申請にあたり、モデルナ・ジャパン代表取締役社長の鈴木蘭美氏は以下のように述べた。

「日本では、オミクロン株とその亜系統による感染が続いており、日本の公衆衛生にとって引き続き脅威となっています。mRNA-1273.222は現在流行しているSARS-CoV-2の変異株であるオミクロン亜系統BA.4/BA.5に対応しており、広範で持続性に優れた免疫応答を提供できると考えます。この重要なワクチンを一刻も早くみなさまへお届けできるよう、引き続き厚生労働省と協力してまいります」

モデルナは、オミクロン亜系統BA.4/BA.5に対応したワクチン開発を求めるFDAの勧告に基づき、mRNA-1273.222を開発。mRNA-1273.222の第2/3相臨床試験は現在進行中とのことだ。