「地球とつながるよろこび。」をテーマに掲げるヤマップは、STATICBLOOM(以下、STATIC)と協業し、着なくなって捨てる衣類を回収し、新しい服へと生まれ変わる、水平リサイクルのプロジェクト「生まれ変わる、やまの服」を開始したと発表した。
衣類ごみは年間約50万トン
環境省の調査によると、日本では家庭から手放された衣類年間75.1万トンのうちリユースやリサイクルされるのが34%(25.4万トン)で、残り66%(49.6万トン)は一般ごみとして処分されている。
捨てられた衣類は、焼却されるか埋め立てられており、多量のCo2排出や土壌汚染など地球を汚す原因となっているとのことだ。
そこで、「地球とつながるよろこび。」をパーパスに掲げるヤマップは、環境配慮型アウトドアブランドを運営するSTATICと協業し、着なくなった服がまた同じ服へと生まれ変わる水平リサイクル「生まれ変わる、やまの服」に取り組むことにしたという。
誰でも参加可能
アウトドア衣類は、速乾性や防水透湿性を担保するために化学繊維を多用し、自然への負荷が大きい現状がある。山を楽しむ人が、自然環境に負担をかけることをできる限り減らしたい。このような思いから、まずはヤマップも関連するアウトドアウエアを対象に進めていくとのことだ。
着なくなった服や、タンスに眠ったままの服のうち、「ポリエステル100%」のアウトドア用の衣類をYAMAPへ送る。送料は発送元の負担となる。
プロジェクト参加のお礼として、YAMAP STOREで使える「2000円OFFクーポン」と繰り返し使えるオリジナルジップパック(小)をプレゼント。
先にプロジェクトに申し込み、その後発送のステップとなる。YAMAP STOREの利用有無に関わらず、誰でも参加できる。
来春に新しい服へ
回収された衣類は、工場で服が作られるときの端布と共に、一旦繊維に戻してから新しい糸を作り、新しい服へと生まれ変わる。第一弾は2023年春に「リサイクルポリエステル100%速乾Tシャツ」を公式オンラインストア「YAMAP STORE」にて販売する予定としている。
ヤマップは今後も、「アウトドア」を楽しむことが地球を犠牲にすることないように、山道具を再利用できるレンタルや中古販売など、新しい仕組み作りを推進していくとのことだ。