大日本印刷(以下、DNP)とDNPフォトイメージングジャパン(以下、PIJ)は、企業の従業員や商業施設テナントスタッフ等が街なかにある証明写真機「Ki-Re-i」で撮影した顔写真データを収集し、顔認証に活用するシステムを10月12日から提供すると発表した。
同システムは、「DNP顔写真収集サービス with Ki-Re-i」と、dotBravoが運用する顔認証システム「dotFace」を連動させたもの。
国内で運用している約5,600台の「Ki-Re-i」で撮影した顔写真のデータをリモートで集め、このデータを活用した顔認証によって、非接触での入退室管理と検温を同時に可能にするという。
顔写真の撮影から、顔認証によるセキュリティリスクと感染症リスクの低減まで、ワンストップで行うことができるとのことだ。
なおDNPは、幕張メッセで10月12日~14日に開催される「第18回【東京】総務・人事・経理Week[秋]」に同システムを出展し、デモンストレーションを行うとしている。
【システムの特長】
●同システムを利用する企業等の担当者は、国内で運用中のネットワーク接続されている「Ki-Re-i」で、従業員等が撮影した顔写真データをリモートで収集することが可能となる。
●「Ki-Re-i」で撮影することで、顔認証システムに適合する高品質で均一な顔写真データが得られ、顔写真データの再収集や認証エラーの低減など、事務局等の作業の効率化を図る。
●顔認証システム「dotFace」は、顔写真データにオフィス等の各エリアの入室権限を付与することや入退室データの管理、および検温が可能。不正な入室の防止、感染症リスクの低減などにつなげることができる。
DNPとPIJは、企業等のオフィスや会員制の施設を中心に同サービスを提供し、2025年度に2億円の売上を目指すとしている。
また、顔写真等のデータの安全・安心な運用に加えて、「DNP顔写真収集サービス」の機能を拡充して価値を高めていくことによって、事業を拡大していくとのことだ。