ANAグループは、社会的課題である男性の育児参画の推進に向け、出産・育児に関する3日間の特別有給休暇(以下、育児休暇)制度をグループ全体で整備し、2023年度末までに、対象となるANAグループ男性社員の3日間の育児休暇取得率を100%とする目標を設定したと発表した。

ANAグループ、さらに働きやすい会社へ 2023年度末までに男性社員の3日間の育児休暇取得率を100%にする目標を設定

これまでも育児休暇制度についてはANAグループ各社や職場において取り組みをおこなってきたが、横断的な課題などもあり取得を加速できていなかったという。(2021年度におけるANAグループの男性育児休暇取得率は65.4%)

今般、グループ全社で同一の制度とし、統一した目標を設定することで、男性社員の取得に対する不安を払拭するとともに職場での属人的な業務分担の見直し、シニア層の活用、同業種グループ会社間での相互サポートといった具体的な取り組みを行いながら、グループ全社で取得促進を図っていくとのことだ。

また2021年度におけるANAグループの男性育児休業取得率は29.2%(平均取得日数67.2日)であるが、育児休暇の取得促進と合わせて、更なる取得率向上と男性の育児参画を推進していくとしている。

9月19日は「育休を考える日」

9月19日は「育休を考える日」

9月19日は「育休を考える日」。ANAグループは「育休を考える」プロジェクトに参画している。「男性の育児休業取得が当たり前になる社会」の実現のため、ANAグループはこれからも取り組みを進めていくとのことだ。

ANA グループは、休暇滞在先でのリモートワークによる就業を認めるワーケーション制度や、ビジネススーツ着用を原則とせずTPO に応じた服装着用を認める社内ドレスコード制度など、社員が家族との生活や人生を充実させながら仕事に取り組み、会社と共に成長できることを目的に、多様なライフプラン、キャリアプランを支援する制度の拡充など、多様な働き方の整備を進めている。

これまでの働きやすさ向上の取り組み

これまでの働きやすさ向上の取り組み

今後も、ANAグループは自律的な働き方のさらなる推進を図り、多様な人財が個々の強みを最大限発揮できるグループ企業へと前進していくとしている。