メドピアの連結子会社であるMediplatは、スギ薬局とともに運営する歩数記録アプリ「スギサポwalk」、同社とCCCマーケティングとともに運営するヘルスケアアプリ「Tヘルスケア」を、中外製薬が、希少疾患の一つである視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の疾患啓発活動の一環として活用すると発表した。

NMOSD(視神経脊髄炎)は国の指定難病の一つであり、国内で約6,500人の患者の存在が推定されているという。発症の9割が女性であり、脳、視神経や脊髄などの中枢神経に繰り返し炎症が起こる。失明や運動機能障害など、生活の質の著しい低下が生じる可能性があり、適切な治療で再発を抑えることが重要であるとのことだ。

今回の疾患啓発活動は、多くの人にこの病気を知ってもらうことで、受診と治療につなげることを目的としているとしている。

「スギサポwalk」は、アプリを起動してバーチャルウォーキングラリーを体験しながら歩くだけで、「スギサポマイル」が貯まる歩数記録アプリ。同アプリは、同社とスギ薬局が共同事業として展開している。

2020年9月にクイズや簡易アンケートなどに回答することでマイルを獲得できる“ミッション機能”をリリース以降、ユーザーの心身の健康増進につながるクイズや健康状態に関するアンケート(ミッション)を継続的に実施。

1つのミッションに対し、数日間で数十万人の方が回答するなど、「スギサポwalk」は多くのユーザーのライフログデータを蓄積しているとのことだ。

「Tヘルスケア」は、約7,000万人のT会員を対象とした、歩いた歩数に応じて「マイル」を貯めることができ、貯めたマイルはTポイントへ交換できるヘルスケアアプリ。

同アプリは、同社とCCCマーケティングが共同事業として展開している。アプリ上では、マイルの獲得や毎日の歩数・消費カロリー・移動距離の記録に加え、チャットによる医師への健康相談(「Tヘルスケア」有料会員限定)が利用できる。

さらに、クイズやアンケートなどのミッションに参加し条件を達成することでも、ミッションに応じたマイルを受け取ることができるとのことだ。

いずれのサービスも、毎日歩くだけでマイルが貯まり健康にもつながる「手軽さ」、そして日本の観光地や世界遺産をバーチャルで巡ることができる「楽しさ」がユーザーの支持を受け、「スギサポwalk」は、2022年9月には累計ダウンロード数が250万件を突破、「Tヘルスケア」は正式リリースから約1か月半で累計アプリダウンロード数が15万件を突破するなど、多くのユーザーが利用している。

同社はパートナー企業と連携し、これらのライフログデータを基盤に、ユーザーの生活習慣や疾患リスクなどの分析や、ユーザーの状態に応じた有意義な情報配信など、健康づくりと正しい生活習慣の実践をサポートする機能の拡充を推進してきたという。

また、ユーザーの健康状態に応じた疾患啓発を可能にする「疾患啓発プラットフォーム」へと発展させるべく、複数の製薬企業と協議を重ねてきたとのことだ。

その結果、中外製薬が実施する視神経脊髄炎スペクトラム障害(NMOSD)の疾患啓発活動の一環として、「スギサポwalk」と「Tヘルスケア」が活用されることが決定。今回の主な取り組みは、以下の通り。

<今回の主な取り組み>
①アンケート(ミッション)による疾患の認知度調査(配信期間:9/7~20)
②アンケート(ミッション)による治療法の認知・満足度調査(配信期間:10/5~18)
※いずれの調査もユーザーの同意を得た上で実施

今後も、蓄積したライフログデータを分析するとともに、ユーザーの生活習慣や疾患リスクなどに応じた有意義な情報を配信するなど、「疾患啓発プラットフォーム」の確立と、健康づくりと正しい生活習慣の実践をサポートする機能の拡充を図っていくとしている。

また、他の製薬企業も含めたパートナーとの連携を加速することで、疾患啓発においてさらなる貢献を図るとともに、より良い医療の実現を目指していくとのことだ。