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キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関『Job総研』を運営するライボは、500人の社会人男女を対象に「2022年 仕事の意識度調査」を実施し、結果を公表した。
■全体の77.0%が「仕事をしたくないまたは行きたくない」と感じた経験があると回答。年代別では「30代」が83.0%で最多になり、役職階級別では「主任レベル」が87.5%で最多
仕事をしたくない・行きたくないと感じた経験について、全体の77.0%が「感じたことがある」と回答。年代別で見ると、30代が83.0%で最多に。次いで40代が81.5%、20代が71.8%、50代が75.4%となった。
さらに役職階級別で見ると、役員以外の全階級で7割を超え、主任レベルが87.5%で最多回答になり、次いで係長レベルが82.8%、課長レベルが82.1%で上位3つの回答結果となった。
■仕事をしたくないと感じる理由は「やる気が出ない」が60.3%で最多
仕事をしたくないと感じた経験がある385人にその理由を聞くと、「やる気がでない」の回答が60.3%で最多になり、次いで「仕事が面白くない」が45.2%、「忙しい仕事が待っている」が42.9%、「人間関係が悪い」が34.3%、「朝起きるのが辛い」が32.2%に。
また、仕事をしたくないと感じる瞬間を聞くと、「朝起きた時」が66.0%で最多になり、次いで「職場で嫌なことがあった時」が42.1%、「日曜日の夜」が35.1%、「寝る前」が30.6%、「週明け」が26.5%と続いた。
■全体の67.0%が「ズル休み肯定派」、役職階級別では「課長レベル」が82.0%で肯定派
ズル休みをしても良いと思うかについて聞くと、「良いと思う」38.0%と「どちらかといえばしても良いと思う」29.0%を合算した67.0%が”しても良い派”の回答。”してはいけない派”の回答は33.0%となった。
またこれを役職階級別に見ていくと、”しても良い派”は82.0%で「課長レベル」が最多回答になり、次いで「主任レベル」が70.8%、「部長レベル」と「役員レベル」が同率の66.7%で上位3つの回答。最も低い回答だったのは「係長レベル」の58.7%となった。
■全体の37.8%が「ズル休み経験あり」と回答し、年間のズル休み日数は「1日」が最多
嘘をついてズル休みをした経験の有無については、全体の37.8%が「ある」と回答。
経験ありを回答した189人に年間のズル休み日数を聞くと「1日」が45.5%で最多回答になり、9.0%が「10日以上」と回答した。
■調査まとめ
今回の「2022年 仕事の意識度調査」では、約8割が”仕事をしたくない・行きたいくない”と感じた経験があると回答し、役職階級別では、「主任・係長・課長」の中間管理職レベルが上位を占めた。
上司や部下の間に入ることが多い中間管理職においては、人間関係のストレスから仕事に行きたくないと感じるケースも多いと考えられる。ズル休み肯定派についても中間管理職が上位を占め、課長レベルにおいては8割超がズル休み肯定派の回答をする結果に。
一方「実際にズル休みをしたことがある」の回答が4割に留まっていることから、ズル休みは肯定するものの、実際は無理をしてでも仕事に出ている社会人が多いことがわかったという。
自由記述コメントでも、ズル休み肯定派の意見が顕著にみられ、「心身の健康を維持できない場合は嘘をついてでもズル休みするべき」など同様のコメントが多く、週休3日制の普及を望む声も多数寄せられたとのことだ。
【調査概要】
調査対象者:全国 / 男女 / 20~50代
サンプル数:500人
調査方法:インターネット調査
調査条件:1年以内~10年以上勤務している社会人、20人~1000人以上規模の会社に所属
調査期間:2022年8月3日~8月9日
<参考>
Job総研『2022年 仕事の意識度調査』